2020年9月紙・板紙需給速報
日本製紙連合会の2020年9月の紙・板紙需給速報によると、紙・板紙の国内出荷は前年同月比11・1%減で14カ月連続減少した。グラフィック用紙は16・6%減で46カ月連続の減少。パッケージング用紙は6・5%減で、12カ月連続減少。衛生用紙は14・5%減で5カ月連続の減少となった。
紙・板紙の輸出は前年同月比37・0%増で9カ月連続増加。グラフィック用紙は28・2%減で6カ月連続の減少。パッケージング用紙は81・8%増となり、10カ月連続増加した。グラフィック用紙は東南アジア向けが減った。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東アジア向けが増加。
紙・板紙の在庫は前月比3000㌧増で4カ月ぶり増加。グラフィック用紙は8000㌧減となり前月の増加から減少に転じた。新聞用紙、印刷用紙とも減少。パッケージング用紙は1000㌧減で4カ月連続の減少。段ボール原紙は増加したものの、包装用紙、工業用雑種紙が減少。衛生用紙は1万2000㌧増で2カ月連続の増加した。
主要品種は新聞用紙の国内出荷が前年同月比10・6%減で35カ月連続の減少。印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比18・5%減で、14カ月連続の減少。非塗工紙、塗工紙、情報用紙とも減少した。包装用紙の国内出荷は前年同月比21・5%減となり、18カ月連続の減少。