2020年10月27日

㈱ホリゾン(本社・滋賀県高島市、堀英二郎社長)と㈱SCREENグラフィックソリューションズ(本社・京都府京都市上京区、柿田高徳社長)は、印刷工場のさらなるスマートファクトリー化を実現するために、人工知能(AI)を活用したソリューションを共同で開発することに合意した。

このソリューションの提供は令和4年1月頃を目指す。

10月27日、滋賀・高島のホリゾンイノベーションパークで記者会見を開催し、その詳細について説明した。

 

近年は多品種・小ロット・短納期への要求が高まり、印刷・製本工程の効率化や稼働率の向上などが大きな課題になっている。

一方、生産現場では装置自体や設置環境に起因するもの、印刷データ、オペレーターのスキルによるものなど、多種多様なトラブルが発生しており、生産工程の効率化を妨げる大きな要因となっている。

そうしたトラブルの解決や生産性向上につながる条件設定などは、長年の経験を持つ現場スタッフにより処理されることが多く、スタッフの高齢化や後継者の育成などが問題となっている。

こうした動向を背景に両社は、デジタル印刷機と後加工機のノウハウを学習し、オペレーションを最適化するAIエンジンの開発に向けて合意した。

 

1027chart具体的には、AIやIoTなどの先進ソリューションを提供している㈱SCREENアドバンストシステムソリューションズと協力して、ホリゾンの「iCE LiNK」とSCREENグラフィックソリューションズの「TRUST NetworkService」に集積される生産ラインの稼働データをAIで分析する。

AIによって生産ラインの条件設定の最適化やトラブル解決策の提案、操作補助などをしてオペレーターを支援することで、誰もが簡単かつ効率的にオペレーションできる生産環境の提供を目指す。

 

柿田社長(左)と堀社長

柿田社長(左)と堀社長

ホリゾンの堀社長は「これからの印刷・製本工場にとってスマートファクトリー化は欠かすことができないものとなる。当社では1990年代後半からいち早く、数値情報を機器側で受けて機器を稼働させており、今回のAIによる情報解析もその具現化に向けた取り組みのひとつとなる。数値を統計的に解析し、これまでは人の経験に頼っていた微調整レベルのセットアップやトラブルの未然防止などについてAIを活用することで、印刷から製本まで分断することなく一元的に稼働させ、管理できるシステムとして提案できると考えている」と今回の合意の狙いを述べた。

 

またSCREENグラフィックソリューションズの柿田社長は、「デジタル時代の生産は、人・環境・工程が相互に関係しており、1社単独の取り組みではスマートファクトリー化は実現しない。中でも、生産性に直結するデジタル印刷と後加工のシームレスな連携はとくに重要な取り組みとなる。両社の持つ専門的な知見を融合し、データとAIを活用することで生産システムを進化させ、人材のダイバーシティー化、廃棄物の削減といった社会的な要請に応えるとともに、印刷業界が目指すマスカスタマイゼーションの実現を推進する」と語った。

 

 

 

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