2020年09月14日

リョービMHIグラフィックテクノロジー㈱(本社・広島県府中市、広川勝士社長)は9月8・9日の両日、新製品の菊全判印刷機「RMGT970」や新開発のサイマルチェンジャーパラレルによって印刷準備時間をさらに短縮した「RMGT1050V1TP-8」のパフォーマンスを披露するオンライン内覧会を開催した。

新型コロナウイルス感染拡大防止対策として開催されたこのオンライン内覧会では、同社の広島本社と全国各地の拠点をオンラインで繋ぎ、来場者はデモンストレーションおよび解説セミナーを最寄りの拠点で見学した。

 

会の冒頭、あいさつに立った同社の広川社長は「drupa出展に向け、社を挙げて1から新しいプラットフォームの機械の開発に取り組んできた。それが今回紹介する菊全ジャストサイズの印刷機“RMGT970”になる。コストパフォーマンスにすぐれ、最新の自動化技術を盛り込んだものとなっているので、ぜひ今日のデモンストレーションでそれを確認してもらいたい。また、本日披露するもう1つの製品となるタンデムパーフェクターは、2003年に用紙を咥え替えしない両面専用印刷機として世界で初めて発売し、現在までに世界中へ250台以上を出荷したロングセラー機となる。そのRMGT10シリーズのタンデムパーフェクターの高生産性に、自動化、スキルレス化の最新機能を盛り込み、さらに進化させた。さらに、当社ではスマートファクトリー構想として、近未来の印刷工場の姿を紹介する。IoTやロボット技術を採用した、それぞれの印刷会社の環境や事情に合ったスマートファクトリーを一緒に検討し、支援させてもらえれば幸いに思う」と見どころの概要を紹介した。

 

実機デモンストレーションに先立って、同社技術本部の村重幸夫設計部長による「開発者による新技術セミナー」が行われた。

その大要は次のとおり。

◇   ◇

コロナ禍により環境が変化し、各企業でも感染拡大防止対策としてテレワークやソーシャルディスタンスの確保が求められている。

しかし印刷部門においては、熟練者でなければ機械運転ができない、2人の機付人員で運用するなど、思うように感染拡大防止対策を進められていないのが現状となっている。

そこで、新商品開発にあたってのキーワードとして、ワンマンオペレーション、新人オペレーターへの対応、工場全体での高生産性・高効率化、省人化の実現、厚紙印刷への対応、緊急時の迅速な対応といったことを念頭に置いて開発を進めてきた。

 

それを実現するための機能の1つが「自動印刷機能」となる。

小ロット印刷の稼働率を高める自動印刷モードは、ワンボタン操作で版交換、テスト刷り、見当合わせ、濃度調整、本刷りまでを自動で行う。

また、基幹システムからジョブデータを受け取り、用紙サイズ・色数・納期などの順序でジョブ順を自動で並び替える機能も備えている。

さらに、工程間での運搬作業の自動化として、同社製印刷機と特定のAGV(無人搬送車)が稼働状況に応じてジョブ連携する仕組みの構築、協働ロボットやAIソリューションを組み合わせた工場全体の自動化も提案している。

 

新商品となる「RMGT970」は、これまでのRMGT9シリーズから印刷面積を広げ、菊全紙にジャストサイズのモデルとなる。

すべての刷版交換装置には、CTPから出力された刷版を版曲げ工程不要でそのまま印刷機に給版できる「ベンダーレス版クランプ」を採用しており、版曲げ作業の段取り時間を解消している。

また、人手を要する版曲げ工程が不要なので、AGVとロボットを活用してCTP出力から印刷機への給版までを無人・自動で行うことも見通している。

さらに、反転装置は倍-倍-単配列にして両面印刷において紙厚0.5㍉まで対応するとともに、両面印刷時の最高印刷速度を毎時1万5000回転に高めている。

 

RMGT10シリーズでは、ジョブチェンジ時間の短縮を図るための新機能として「サイマルチェンジャーパラレル」を新開発した。

この「サイマルチェンジャーパラレル」は、版胴の単独駆動機構によって刷版交換中に、ブランケット洗浄、インキプリセットを同時並行処理して1分50秒でメイクレディを完了する機能となっている。

 

 

 

 

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