日本製紙連合会の2020年7月の紙・板紙需給速報によると、紙・板紙の国内出荷は前年同月比14・6%減となり12カ月連続で減少した。用途別ではグラフィック用紙は24・1%減で44カ月連続の減少。パッケージング用紙は9・5%減で、10カ月連続の減少である。衛生用紙は4・6%減、3カ月連続の減少。
紙・板紙の輸出は前年同月比8・3%増で7カ月連続増加。グラフィック用紙は39・1%減で4カ月連続減少。パッケージング用紙は31・3%増となり、8カ月連続の増加である。グラフィック用紙は塗工紙を中心に南アジア、東南アジア向けが減少した。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東アジア向けが増加。
紙・板紙の在庫は前月比10万8000㌧減で2カ月連続減少。グラフィック用紙は7万1000㌧減で3カ月連続減少。新聞用紙、非塗工紙、塗工紙、情報用紙ともに減少した。パッケージング用紙は3万6000㌧減で2カ月連続減少。包装用紙、段ボール原紙、白板紙とも減少した。衛生用紙は2000㌧減で4カ月ぶりの減少だ。
主要品種は新聞用紙の国内出荷が前年同月比15・4%減で33カ月連続の減少となった。印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比27・2%減で、12カ月連続で減少。非塗工紙、塗工紙、情報用紙とも減少した。包装用紙の国内出荷は前年同月比22・3%減で、16カ月連続の減少。未晒、晒とも減少した。