2020年08月31日

自宅でのテレワークは、家庭内ストレスの元凶になりかねない。――大和ハウス工業が実施した「コロナの前と後、生活に関する実態調査」によると、テレワークする人の半数は、「リビング」でテレワークに参加しており、「仕事用の部屋」でテレワークできるのは2割以下、男性は26%、女性は6%しかいないという結果だった。
 

自宅内でテレワークをする場所は「リビング」(45・2%)が最も多く、「仕事用の部屋」(19・4%)「寝室」(18・7%)、「ダイニング」(16・4%)の順だった。「仕事用の部屋」があるのは男性では26・4%とやや増えるものの、女性では6・0%しかいなかった。また、片働き家庭でテレワークの場合は、26・7%が仕事用の部屋でテレワークしているが、共働き家庭では15・8%と、片働き家庭に比べ11ポイントも少なくなっている。
 

▼こうしたことから、自宅でのテレワークは、自分にとっても家族にとってもストレスのもとになっており、母は子どもにかけるストレスを気にし、夫は妻へのストレスを心配していることがわかる。
 

自宅でのテレワークに対するストレスについては、自身のテレワークに対しては63・9%が「ストレスを感じる」と答え、配偶者がテレワークすることに対しても57・9%がストレスを感じている。また、自身のテレワークに対して、配偶者がストレスを感じると答えたのは57・8%、子どもがストレスを感じるは48・8%となり、自宅でのテレワークは、自身はもとより、家族にもストレスとなっている。
 

男女差を見ると、子どもにかけるストレスは男性(45・3%)より女性(58・2%)が高く、子どもにストレスをかけているかもと気に病む母心が感じられる。一方、配偶者へのストレスは、女性(44・7%)より男性(64・6%)が20ポイントも高く、自分のテレワークが妻にストレスを与えている、と反省する夫が多い。
 

ストレスの内容は「仕事とプライベートの切り替え」(63・9%)がトップ。「周りの音が気になって集中できない」「家事・育児で仕事に専念できない」(同率35・7%)、「ひとりの時間をつくることができない」(33・6%)が上位だった。男性は女性に比べ「オンライン会議中の家庭内騒音」(男性29・8%>女性16・3%)が気になり、女性は男性に比べ「ひとりの時間をつくることができない」(男性28・2%<女性44・6%)が悩みとなっている。
 

▼家庭内ストレスの元凶となっているテレワークだが、ポジティブなこともある。テレワーク経験者の半数は「夫婦・家族で過ごす時間が増えた」と自宅でのテレワーク効果を高評価し、男性に比べ女性の方がテレワークの良さを享受する傾向にある。
 

「夫婦・家族と過ごす時間が増えた」(54・0%)、「夫婦・家族の会話時間が増えた」(39・7%)が上位。男女別に見ると、女性の方がスコアが高めで、女性の6割は「家族で過ごす時間が増えた」(61.7%)としている。
 

(「月刊印刷界」2020年9月号から)

 
 

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