2020年08月04日

ハイデルベルグ・ジャパン㈱(本社・東京都品川区、ヨルグ・バウアー社長)は、PPFデータ/JDFデータから断裁作業に必要な断裁プログラムを作成・変換し、ポーラー断裁機に転送するソフト「コンピュカット」の国内納入数が50台に達したことを発表した。

この「コンピュカット」を活用すると、実際の用紙を基に指定寸法を断裁機に直接プログラミングするという作業から、オペレーターは解放される。

 

一般的に、断裁工程では実際の用紙を基に指定寸法を断裁機に直接プログラミングして作業を行っていく。

近年になって、生産工程のデジタル化した延長で工程全体を包括的なワークフローで最適化する要望が増えているが、ポーラー社では30年以上前から将来を見据えて開発を始めており、その間に得た断裁ノウハウと経験を活かし、印刷と後加工のワークフローの最適化を実現している。

これにより、PPFデータ/JDFデータを利用して断裁機の各種データを外部で断裁プログラムに変換し、ポーラー断裁機に断裁に必要なプログラムを転送することが可能にした。

その結果、断裁機本体で費やされていたプログラミングの作業時間を不要にしている。

「日本では平成15年に初めてコンピュカットを納入し、現在までに50台を導入した。この17年は我々とユーザーでノウハウを蓄積するには十分な時間だった。今後もこのノウハウを活かし、さらなる印刷と後加工の自動化を進めていく」と同社でポストプレス責任者を務める足立正樹氏は語っている。

 

Compucut_Screenshot5この「コンピュカット」が開発された背景は、昭和63年にラベル製作会社からポーラー社に寄せられた「シート上に多数面付けされたラベルを効果的に断裁できるような自動化オプションが欲しい」という要望に応えるためのものだった。

これは小ロット化によりジョブ替え頻度が増えたことによる課題となっていた。

これを受け、当時のポーラー社は断裁プロセスの自動化を実現するために、印刷用紙を製図板に引き伸ばし、X座標とY座標に基づいて歪みなどのすべての物理的特性を測定し、絵柄の位置情報をデジタル化していた。

今日では製図板は必要なくなり、用紙の上のラベル配置に関する情報はプリプレス工程の面付けソフトで把握し、「コンピュカット」で自動的に断裁プログラムに変換されて実行される。

 

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CIP3/4の面付けデータを利用したコンピュカット

ポーラー社でセールスディレクターを務めるカーステン・シャーラー氏は「当社はCIP3グループの創設メンバーとして、CIP3データが断裁プログラムにも使用できることを確認する役目を担ってきた。それ以来、コンピュカットはラベル印刷だけではなく、すべての印刷・製本会社向けのソフトに発展し、 定期的にアップグレードされた。1日に20~30のジョブ替えをすることは珍しくなく、フライヤー部門では1日に最大260ジョブを処理する例もある。その断裁プログラムを手動で生成するのは大変なものだ。コンピュカットを使用すれば断裁プログラムをわずか数分で生成でき、自動的に第1刃目の断裁位置にバックゲージが設定される。システムは作業ステップがもっとも少ない最適な断裁順序を自動的に選択し、オペレーターは実際の断裁手順をモニターで画像を見ながら断裁順序と必要な用紙回転方向を確認できる。この効率化と生産性向上により、コンピュカットへの投資は基本的には1年足らずで採算が取れる」と述べた。

 

 

 

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