2020年07月30日

ドイツ・オッタースヴァイアーのB&K Offsetdruck社が、ハイデルベルグ社製の2020ジェネレーションの「スピードマスターXL106」2台をサブスクリプション契約で導入した。

この契約では印刷必需品を自社内で在庫・保管する委託倉庫方式も採っている。これらの契約によって同社では、プロセスのデジタル化とOEE向上を狙っている

 

同社は220人の従業員を擁し、雑誌の本文やカバーなどを2シフトで生産。

また、欧州最大級のステッカーメーカーのひとつでもあり、子供向けの塗り絵や教科書も生産している。

2020ジェネレーションのスピードマスターXL106-10-P+L

2020ジェネレーションのスピードマスターXL106-10-P+L

そんな同社が新たに導入した2020ジェネレーションの「スピードマスターXL106」の1台は、Push to Stopオペレーションコンセプトと多くのインテリジェントアシスタントを備えた両面兼用10色コーター付印刷機。

最新の2020ジェネレーション機は、オペレーターの操作スキルやジョブ替えに応じた時間ロスを最小限に抑えるべく、完全自動印刷によって効率の大幅な向上を提供するモデルとなる。

この「スピードマスターXL106-10-P+L」ではインラインダイカットや蛍光インキ、疑似エンボスなどの付加価値化も施されている。

今年6月に本格生産が始まったばかりだが、その累計印刷枚数は1ヶ月ですでに300万枚を超えている。

「当社では、片面印刷、両面印刷とも、毎時1万8000枚の速度で印刷機を稼働させている。つまり、印刷物がより早く後加工に送られ、より早く顧客に届くことになる。これにより1日あたり最大4時間が節約できる」と、同社のヨハン・カルベン社長は話す。

この印刷機の特徴は4胴目の後に反転装置を備えており、両面4印刷のほか、4色+スポットカラー、さまざまなニスコーティングが可能なのでブックカバーの生産にもよく使用されている。

 

同社はドイツで最初にハイデルベルグ社のサブスクリプション契約を選択した1社で、稼働する3台の枚葉オフセット印刷機のすべて(新しい印刷機と既存の2台のスピードマスター印刷機)の印刷必需品供給を含めた、5年間の契約をしている。

印刷必需品の供給は、自社内に在庫・保管する委託倉庫方式で行われる。

「これにより多くの時間とコストが節約でき、購入プロセスと倉庫管理が改善すると期待している。当社およびハイデルベルグ社の双方にとってWin-Winの状況だ」とカルベン社長は評価している。

この委託倉庫方式の運用においてハイデルベルグアシスタントが重要な役割を果たしており、印刷機器のパフォーマンスに関する主要なリアルタイム情報など、多数の追加サービスの確認のほか、印刷必需品のベンダーマネジメントインベントリー(VMI)やハイデルベルグeShopの情報も提供される。

 

ヨハン・カルベン社長

ヨハン・カルベン社長

同社では、とても長いロットの仕事はオフ輪で製造され、枚葉オフセット印刷は中小ロット数の仕事に利用されている。

新しい「スピードマスターXL106-10-P+L」の平均ロットは5~6万枚で、ウォシュアシスタントと損紙の削減によってすでに大幅なコスト削減を実現している。

「オフ輪を除いた当社のすべての印刷機はハイデルベルグ社製であり、当社とハイデルベルグ社は深い関係を共有している。総合的なソリューションプロバイダーとしてのハイデルベルグ社のアプローチは、全体的な付加価値を向上でき、当社の社風にピッタリと合う」とカルベン社長は語る。

プリプレスにはCTP「スープラセッター」があり、印刷部門では新台のほかに2009年製の「スピードマスターXL105-8-P+L」と2008年製の「スピードマスターXL105-5+L」が稼働。

その古い2台の機械は、それぞれ5億枚以上を印刷しており、サブスクリプション契約の2台目となる2020ジェネレーション「スピードマスターXL106-8-P+L」がこの既設機の1台と入れ替えで導入することを予定している。

 

 

 

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