2015年06月22日

小森善治会長

小森善治会長

国内市場はここ数年縮小スピードが緩み、下げ止まり感がある。日本の先行指標となるアメリカの印刷市場は2008年ごろから縮小し続けていたが、13年末を底として回復傾向にある。世界の印刷市場のカテゴリー別予測ではパケージの伸びが大きいと見られている――。

6月18日に盛岡市で開かれた第25回小森みちのく会総会の「KOMORI基調報告」で㈱小森コーポレーションの小森善治会長は、印刷会社の課題と小森が提供するソリューション、同社の事業活動などを説明するとともに、各種調査資料に基づき内外の印刷業界の市場動向についてこう示した。

 

国内の印刷市場は、IT化の進展、リーマンショックの影響などで年々縮小してきたが、ここ数年は縮小スピードが緩み、下げ止まり感がある。2007~11年20%減(年平均5%減)。11~13年2・5%減(同1・2%減)。今後数年間は縮小スピードが緩み、一定の市場規模は維持されると予測されている。13年の印刷の出荷高は5兆5688億円、事業所数は2万6465である。(出典:経済産業省、小森コーポレーション推計、矢野経済研究所)

 

世界全体の印刷市場規模は13年で約71兆円。17年には約80兆円(669ビリオンドル)と推定されている(1ドル120円で換算)。なかでもアジアの成長率が非常に高いと予想されている。(同:NPES)
日本の印刷市場は世界の市場の10%と捉えられ、今後の成長が期待できる。

 

アメリカの印刷市場規模は08年ごろから縮小し続けていたが、ここに来て13年末を底として回復傾向にある。(同:United States Census Bureau/アメリカ合衆国国勢調査局)
日本の先行指標となる。

 

17年までの予想成長率はOECD国で0・8%、非OECD国で7・2%と新興国だけでなく、先進国にも成長の余地があると予測されている。とくにパッケージ印刷の伸びが大きい(OECD国2・1%増、非OECD国8・1%増)(同:NPES)

 

オフセットとデジタルの今後を見ると、数量ベースではオフセットは枚葉、ヒートセット輪転は今後も底堅い。コールドセット輪転は大幅に減少、デジタルは全体の約3%にとどまる。
出荷額ベースではオフセットでは枚葉の減少幅は少なく、輪転の減少幅が大きい。デジタルはEP(電子写真)、インクジェット(IJ)ともに大きく成長すると予測されている。(同:Smithers PIRA)

 

 

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