2020年07月01日

㈱ミヤコシ(本社・千葉県習志野市、宮腰亨社長)は6月30日、軟包装用フルカラー水性インクジェットプリンター「MJP30AXF」の実機デモンストレーションを披露するオンライン記者発表会を開催した。

この「MJP30AXF」は、高濃度と食品安全を実現する水性顔料インクを使用した、食品関係製品を含む軟包装パッケージの少量多品種を強力にサポートする最先端のデジタル印刷機となっている。

 

宮腰社長

宮腰社長

会の冒頭、あいさつに立った同社の宮腰社長は「本日披露する“MJP30AXF”はdrupa2020で発表する計画で開発を進めてきたが、コロナ禍によってdrupaの開催が来年へ延期されたことからオンラインで発表する場を設けた。この水性インクを使った軟包装材用のインクジェットプリンターは一昨年に開催されたIGAS2018では開発途上段階ながら参考出品し、その後約2年の開発期間を経てようやく全世界へ向けて発売開始できることとなった。フィルム基材に水性インクを確実に定着させるという技術的なハードルは高かったが、これにより印刷市場が目指すべき方向である環境負荷の低減が実現できるばかりでなく、デジタル印刷の特徴を活かしてこれまでからの課題となっていた多品種・小ロット対応も可能となる。軟包装印刷にデジタル革命をもたらす“MJP30AXF”の能力を本日はたしかめてもらいたい」と述べた。

 

「MJP30AXF」は、食品包装にも対応する環境対応、高い印刷品質、多品種・小ロットにも対応する生産性を念頭に置いて開発されたモデル。

とくに環境対応という点で採用されている水性顔料インクをフィルム原反に定着させることは技術的難易度が高く、それを実現させるためにインラインのコロナ処理、フレキソ方式による専用の水性プライマー塗工をした後にインクジェット印字し、さらには新開発の熱風乾燥システムを組み合わせ、これを達成している。

品質面においては、1200×1200dpiの最新の高解像度循環式プリントヘッドを採用し、4ポイントの微細な文字もシャープな再現を可能としている。

また、透明原反への白打ちについては、2つのホワイトインクユニットによる2度打ちで隠蔽性を確保。

見当についてはインラインカメラによる自動見当によりその精度は±0.1㍉以内。

巻取部にはオプションで印刷品質検査装置の搭載も可能としている。

生産性については毎分50㍍の高速印刷を有している。

 

MJP30AXF の実機デモンストレーション

実機デモンストレーションを行ったMJP30AXF

実機デモンストレーションでは、デジタル印刷の強みが活きる小ロットジョブの一例として、同一商品で絵柄/バージョンが違う3種類のパッケージについて、各バージョンで異なる数量を1つのロールに収める様子を披露。

その印刷品質や印刷速度をアピールするとともに、各バージョンのジョブを連続処理する柔軟性、ジョブ切り替え時間やジョブ間のヤレ削減ができるところも示した。

またデジタル印刷の特徴を活かし、1枚ずつに異なるQRコードなどを付与することによるパーソナルプロモーション、商品のトラッキング、真贋判定などに活用できるオプション機能も用意されている。

 

 

 

 

 

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