2020年05月08日

独・Koenig&Bauer社は2019年の1年間で、ドイツ国内だけでVLF(大判)の枚葉オフセット印刷機を計100ユニット納入したと発表した。

 

同社製の枚葉オフセット印刷機はドイツ東部のラデボイル工場で生産され、倍判機の「Rapida145(106×145㌢㍍)」および「Rapida164(120.5×164㌢㍍)」、さらには超大判サイズとなる「Rapida185」や「Rapida205」の生産もこの地で担っており、50年以上にわたって世界市場からの需要に応えている。

とくに倍判サイズの「Rapida145」および「Rapida164」は毎時1万8000回転の高速印刷性能を持ち、さらに自動化機能についても広く普及している菊全判の印刷機と比較して同等のものを備えているほか、ロールtoシートフィーダー、ダブルデリバリー、胴間乾燥ユニットといった機構も用意され、パッケージ印刷会社や商業印刷会社を筆頭に、印刷通販会社、書籍・出版印刷会社などからも支持されている。

 

自動で高精度なインライン検査装置による安定生産を実現

多色での高級パッケージや多面付けによる大量生産でも活躍

 

独・エルリングハウゼンのGundlach Packaging社では6色コーター付印刷機「Rapida145」を昨年に導入したが、これは同社にとって約30年振りのKoenig&Bauer社製機となった。

 

独・クリミチャウのMugler Masterpack社では昨年5月、4倍延長デリバリーを備えた7色コーター付印刷機「Rapida145」を導入。

同機には多くの自動化オプションも採用。その1つに、入稿原稿となるPDFデータと比較して欠陥検査を行うインライン検査装置「PDF-Check quality Control system」も搭載している。

 

独・ネッテタールのWalter Grieger Offsetdruck社には近日中に、延長デリバリーを備えた7色コーター付印刷機「Rapida164」が納入される。

同機は段ボール製のパッケージやディスプレイ、什器などの生産で活用するためのもので、さらに将来的には大判であるメリットを活かした紙器のギャンギング印刷をすることも見通されている。

さらに同機では、固定7色インキによる印刷によって色再現領域を広げることで特色インキを使わずに済むような運用をすることから、インキ替え作業が不要となり、その結果として実生産性が大きく向上することが見込まれている。

 

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高度な自動化機能を備えた倍判両面8色機「Rapida145-8」がNeografia社の商業印刷物のメーン機として生産を担っている

ドイツ国外でも、ポーランドの段ボールやソリッドボードを使ったパッケージ印刷会社のWerner Kenkel社が、同社にとって3台目となるVLF機となる、3倍延長デリバリーを備えた6色コーター付印刷機「Rapida164」を発注。

 

さらに、米国・ロサンゼルスで食品、電子機器、化粧品の特殊なパッケージを生産しているSuperior Litho社では、印刷能力の4割増を図るべくUV7色コーター付印刷機「Rapida145」を採用。

この印刷機には、インライン色調制御装置や「PDF-Check quality Control system」を搭載している。

 

商業印刷でもVLF機採用の波が到来

A4判、表裏合計32頁を1枚に印刷

 

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工場で組み立てられている、Bell&Bain社に納入される倍判両面兼用8色機「Rapida145-8」

1台は4/4色印刷にも対応する両面兼用8色機で、もう1台は2/2色印刷にも対応する両面兼用4色機で、高度に自動化されたこの印刷機によって生産能力の向上を目指している。

このBell&Bain社では2004年以降で、2台の8色機を含む合計36台のVLF機を導入している。

 

また、スロバキアのNeografia社でも「Rapida145」の両面兼用8色機を導入。

両面でA4判32頁の印刷ができることから、1日あたりA4判で約1000万枚の印刷にも対応する。

 

小ロット対応の自動化機能も菊全機同等のものを搭載

 

スペインの出版社のEdelvives Groupでは短納期化傾向に対応するため、昨年に4色機「Rapida145s」を導入。

迅速なジョブ替えと自動化機能を駆使することで、1日に最大60ジョブをこの印刷機で処理している。

 

 

 

 

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