2020年03月18日

新井正敏理事長

新井正敏理事長

みらい企業年金基金(新井正敏理事長、さいたま市浦和区)は、4月1日付で日本コミュニティーガス協会の会員企業で構成するG&E企業年金基金(髙須賀秀行理事長、東京都港区)と統合する。基金の事業規模の拡大と、安定的な事業運営ならびに効率化がねらい。統合後は現行制度に新たな掛け金を上乗せできる「第2年金」制度を導入、年金制度の充実を図る。異業種の総合型基金同士の統合は初めてのことであり、今後の成り行きが注目される。

 

みらい基金は、関東五県印刷工業組合・印友会を母体とした印刷業界の企業で構成する、総合型確定給付企業年金基金(DB制度)。前身である関東五県印刷工業厚生年金基金から通算43年という長い間、加入事業者・従業員の福祉向上に寄与してきたが、企業年金基金を取り巻く厳しい環境の下、加入事業者の増加ならびに掛金収入の伸びが期待できないことなどから、将来の基金運営に危機感を持たざるを得ない状況に至ったという。
 

G&E基金は、印刷関連業とはまったくの異業種の企業で構成する組織であるが、双方の年金制度設計が似通っていること、もともと企業年金基金の規約上、加入事業者の業種は問わないことになっているなどの背景を考慮して、今回の統合に漕ぎ付けた。企業年金基金の究極の目標は、加入員の福利厚生と老後生活の安定である。同制度が発展充実することにより、関連企業に携わる事業者・加入者・年金受給者が、安心して生活できる環境が整う。
 

新井正敏理事長のはなし 東京と東北に印刷に関連する企業年金基金があり、これらを優先して基金統合を模索してきた。しかし、年金制度設計の相違や、加入者・年金受給者に不利益が及ばない方法に時間を費やす可能性も拭えないため、G&E基金との統合を選択した。成功の暁には、同様の問題を抱える中小企業年金基金の受け皿的存在になれるのではないかと希望を持っている。
 

【G&E企業年金基金】
前  身=日本簡易ガス事業厚生年金基金
事業所数=119社
加入者数=4246人
受給者数=496人
待期者数=54人
年金資産=35億8800万円
保証利率=1・5%(掛金・年金給付)
 

【みらい企業年金基金】
前  身=関東五県印刷工業厚生年金基金
事業所数=99社
加入者数=1285人
受給者数=294人
待期者数=45人
年金資産=7億8100万円
保証利率=1・5%(掛金・年金給付)

 

 

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