2020年02月10日

 小森コーポレーション(持田訓社長)は2月7日、ドイツのグローバルなポストプレスの製造・販売会社であるMBOグループの持分(100%)を取得(子会社化)することについて基本合意に至ったことを明らかにした。契約締結日は2月6日。譲渡実行日は4月1日以降を予定。
 

 今回の株式取得によりMBOグループの事業が小森コーポレーショングループに加わることで、PESP(Print Engineering Service Provider)事業に特徴のある製品を投入することができ、特に同社が進出できていなかった商業印刷の後加工分野へ乗り出すことが可能となる。また同社がグローバルに拡大しているIoTクラウド・KPConnectと連携することで、印刷工程だけでなく、加工工程までシームレスな生産環境を提供できるようになる。さらに今後は、デジタル印刷機やオフセット印刷機といった同社中核商品と連結させる新しいソリューションにも応用が可能である。
 

 MBOグループの事業と同社の事業に重複がなく、かつ補完関係にあるため、今後、ポストプレス販売において両社の技術と販売網を融合することにより、効果的に事業構造変革を進化させていく。
 
 小森コーポレーショングループは、大正12年の創業以来、オフセット印刷機の製造および販売に携わり、それを中核事業として成長させてきた。現在、事業構造変革の最中にあり、第6次中期経営計画(2019年4月~24年3月)において事業領域の拡大が重要な戦略の一つとなっている。
 

 事業構造変革において09年から進めてきたPESP事業の柱として開始したポストプレス販売は、断裁機、打抜機、抜紙機、反転機といったパッケージ印刷を対象とした商品をラインナップし、昨今、大きな問題となっている労働力不足といった印刷会社の課題解決に大きく貢献している。
 

 ドイツ・MBOグループは、1965年に印刷工程の後加工で利用される折機の製造で創業し、50年以上にわたり同分野で欧米を中心に高いシェアを獲得してきた。ドイツ南部のオッペンヴァイラー、中部のビーレフェルト、およびポルトガルにも工場を保有し、アメリカ、フランス、中国の現地法人ならびに世界のさまざまな販売パートナーと連携することで、60を超える国に折機の販売、サービスを行っているグローバル企業である。
 

 同社の製品は精度の高さと優れた生産性で知られ、一般の商業印刷物の折り加工から、デジタル印刷機と連結したインライン加工、さらに子会社であるHerzog+Heymann社の、他社では真似のできない薄紙多折り技術を含め、複数の差別化技術を持っている。最近ではロボットメーカーとも協業し、より省人化を進めるシステムもラインナップしている。

 
 
小森コーポレーション:https://www.komori.com/ja/jp/
MBO:https://www.mbo-folder.com/

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