2020年01月27日

京セラドキュメントソリューションズ㈱(本社・大阪市中央区、伊奈憲彦社長)は1月27日、商業印刷向けの高速インクジェットプロダクションプリンター「TASKalfa Pro15000c」を発表した。

TASKalfa Pro15000c

TASKalfa Pro15000c

同機は、既存のPOD機よりも高い生産性、連帳型インクジェットプリンターよりも安価な価格という中間ニーズを狙った製品。

これまで同社が複合機・プリンター分野で培ってきた技術と、産業用途として実績のある高速シングルパス方式のライン型インクジェットヘッドを組み合わせて新たな市場を切り拓いていくことを狙う。

同日に東京・港の京セラドキュメントソリューションズジャパン㈱本社で記者会見を開き、同機の特徴を紹介するとともに、この製品を皮切りにしてプロユースの商業印刷市場へ本格参入することも明らかにした。

 

伊奈社長

伊奈社長

会見の冒頭、あいさつに立った京セラドキュメントソリューションズの伊奈社長は「商業印刷市場では同一の原稿を大量に刷るオフセット印刷が今もって主流ではあるが、その一方でバリアブル印刷に対するニーズも高まっている。そこで、我々が有するインクジェットプリントヘッドをはじめとする要素技術と、当社の既存事業となるオフィスユースの複合機・プリンターで培ったものを活かした新規事業として、商業印刷分野へ本格参入をする。この“TASKalfa Pro15000c”は昨年末から欧米で先行展開しており、市場から高評

価を頂いている。国内市場では。2月上旬に開催されるpage2020で披露し、3月から発売していく」と新製品の開発背景と商業印刷市場参入への期待を表した。

また、京セラドキュメントソリューションズジャパンの長井孝社長は「これまでのPOD機を圧倒する高速印刷、メンテナンスしやすい効率性、信頼性の高い長寿命プリントヘッドという3つの特徴をもって、この高速インクジェットプロダクションプリンターを新たに市場投入する。商業印刷向けのデジタル印刷機は、月間印刷枚数10万枚程で初期投資額が1000万円を切るような電子写真方式のPOD機と、月間印刷枚数が1000万枚以上で初期投資額が1億円超となる連帳型のインクジェット印刷機という2極化となっている。この新製品はそれらの中間ゾーンとなる未踏の領域を埋める製品となっており、印刷会社のみなさまにとって新たな選択肢の提案となる」と、市場におけるポジショニングを語った。

 

長井社長

長井社長

「TASKalfa Pro15000c」は、京セラ製のライン型インクジェットプリントヘッドを採用する、A3ノビ対応(オプションキットの装着で1220㍉の長尺印刷も可能)のインクジェット4色印刷機。

毎分150枚(A4横)の高速印刷性を持ち、しかも360㌘/平方㍍までの紙厚ではこの生産性を損なわずに印刷可能。

自社開発の環境負荷が低い水性顔料インクを採用し、アンカー剤などを使うことなく、エンボス紙などの特殊紙や封筒などの多様な用紙に高品質な印刷をすることができる。

解像度は600×600dpiで、月間平均印刷枚数は100万枚を想定。

印刷中でも用紙補充や出力紙の取り出し、インクコンテナの交換を可能としており、作業を止めないノンストップ生産への配慮も施されている。

また、複合機や民生用プリンターでは専門のオペレーターがいないことから、それらの提供においてインクジェットプリントヘッドのメンテナンスフリー化をしてきた技術をそのまま転用しており、プリントヘッドのメンテナンスや詰まりへの対処も要さない機構となっている。

 

同社では初年度販売として全世界で500台、そのうちの1割を国内市場という目標を掲げている。

 

 

 

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