2019年12月13日

ハイデルベルグ社は、独・ギュータースローに本社を置くベルテルスマンプリンティンググループ(以下、BPG)のグループ会社、モーンメディア社フォーゲルドルック社の2社と「スピードマスターXL106」に関するサブスクリプション契約を締結した。

 

このサブスクリプション契約を締結する前には広範なコンサルティングと集中的な議論が行われ、それぞれの導入拠点から提供された枚葉印刷機の稼働状況に関するデータやジョブ構造などが体系的かつ専門的に分析され評価された。

これによってハイデルベルグ社と2社の間で、特定の印刷製品において今後のパフォーマンスを向上していくための認識が共有されている。

その契約締結の狙いについてBPGグループのCOOを務めるニクラス・ダリチュク博士は、「我々の目標は今後5年間にわたって生産性を向上し、OEE(総合設備効率)を高めることだ。パフォーマンスパートナーシップがサブスクリプション契約の鍵となる。このパートナーシップこそが、今後5年間、ハイデルベルグが装置のパフォーマンスと活用法に責任を持って取り組んでくれ、我々に将来への確信を与えてくれる」と説明する。

 

また、ハイデルベルグ社でライフサイクルソリューションズの責任者とデジタル部門の最高責任者を務めるヘルマン博士は、「導入する設備や装置にとって重要なことは、もはや“馬力と排気量”ではなく“証明されたラップタイム”なのだと多くの印刷会社が気付いている。今回のBPGがサブスクリプション契約締結を決断した背景には、当社製の印刷機の長期的な性能の高さに加え、工程管理、自動化、データ管理、ベンチマークベースの管理、自動生産シークエンスなどがあった。サブスクリプションモデルは、関係者すべてが求めていることを実現する。それは、ライフサイクル全体にわたってOEEを向上するという一貫した目標だ。これにより、印刷会社の長期的な利益と設備の投資収益率が確保される」と述べた。

 

今回の契約には、ハイデルベルグ社がBPGグループの両拠点において、期待される印刷ボリュームを今後5年間にわたってOEEを向上させながら達成することを含んでいる。

またサブスクリプション契約には「ベンダーマネジメントインベントリー」が含まれており、ハイデルベルグ社が印刷必需品と消耗部品の在庫管理をBPGに代わって行う。

 

それぞれの拠点では、反転機構付10色コーター機および反転機構付9色コーター機の「スピードマスターXL106」が導入される。

この印刷機には自動運転を実現する「Push to Stop」機能、プリネクトプロダクションマネージャー、ハイデルベルグアシスタントによって、連続生産が実現できるようになるとともに、必要な稼働情報データをいつでも見られる。

さらに、予知保全や包括的サービスによって高い安定性も確保される。

「印刷機のダウンタイムの少なさや高い安定性は、印刷会社の収益性に影響を与える最大の要因となる。そこで我々は、印刷機の高速運転や効率の良いサービス、前準備時間の削減などを長期間にわたって提供していく。これこそがハイデルベルグのコアコンピタンスだ」と、ハイデルベルグでサブスクリプション部門の責任者を務めるデビッド・シュメディング博士は説明した。

 

 

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