2019年11月21日

日本アグフア・ゲバルト㈱(本社・東京都品川区、岡本勝弘社長)は11月20日、東京・港のTKP品川カンファレンスセンターで「Power of Print2019in Tokyo」と銘打ったセミナーを開講した。

たくさんの聴講者が訪れた今回のイベントでは、印刷市場を取り巻く状況が厳しさを増す中で、各印刷会社が生き残り・成長を果たすためのヒントとして、▽印刷製造環境の自動化やファクトリーオートメーションによる人材の有効活用、▽新ビジネスモデル構築による事業拡大、▽印刷技術向上を基盤にした利益創出効果と成長戦略--などについて、先進的な取り組みを行っているユーザーによるセミナーを開講した。

 

今回のイベントは、①こだま印刷㈱(本社・東京都新宿区新小川町1の8、大竹恭子社長)経営企画部の小松正次長による講演「クラウドワークフロー導入と効果」、②㈱ニシカワ(本社・東京都東大和市高木3の351の1)の西川誠一社長による講演「ファクトリーオートメーションシステム導入と効果」、③吉田印刷所㈱(本社・新潟県五泉市今泉947の1)の吉田和久社長による講演「フレッシュプリントコンソーシアム・新規ビジネスの創造」、④佐川印刷㈱(本社・愛媛県松山市問屋町6の21)の佐川正純社長による講演「経営改革は工場から 速乾印刷による経営改革」、⑤佐川印刷㈱の川上貴紀工場長、サンケイ総合印刷㈱(本社・埼玉県戸田市喜沢南1の5の43、遠藤一夫社長)の川口泰弘工場長、㈱藤和(本社・東京都三鷹市新川6の2の1、後藤範行社長)の伊藤英隆工場長によるパネルディスカッション「速乾印刷のその先へ第2世代に入った速乾印刷」--という盛りだくさんの内容で開催された。

 

岡本社長

岡本社長

会の冒頭、あいさつに立った日本アグフア・ゲバルトの岡本社長は「資材の値上げや慢性的な人手不足、産業出荷額の継続的な減少など、印刷業を取り巻く状況は明るいものではない。このような状況なので、これまで通りの仕事、やり方をするだけでは通用しなくなっている。その一方で技術が進化するスピードはとても早く、知識や業務のやり方がどんどん陳腐化してしまうため、つねに新しい技術や知識を採り入れながら時代の先頭グループを走っていく状況を作らなければならない。大事な人材である社員に対して、いかにして技術や知識、業務についての教育や新しい情報を与えるかが重要となる。そこで今回のセミナーでは、さまざまな経営改革に挑戦して、業績や利益を伸ばしている印刷会社を講師に迎えた。このセミナーによって、技術や知識、業務、経営改善などについての新しい情報が届けられ、みなさまの会社での改革の種にしてもらえたら嬉しく思う」と開催意義を表した。

 

こだま印刷の小松次長による「クラウドワークフロー導入と効果」では、同社が平成30年に導入した業界初のクラウド型ワークフロー「アポジー・クラウド」による取り組みと効果について紹介した。

 

ニシカワの西川社長による「ファクトリーオートメーションシステム導入と効果」では、今年4月から同社で本格稼働している、プレートの装填作業からCTP出力、版曲げ、プレートの印刷機ごとへの振り分けの自動化・省力化を実現したアグフアの「ファクトリーオートメーションシステム」の効果と、無人化したCTPルームの管理・監視をサポートするシステム「アドバンスドリモートサポート」を活用した運用法について紹介した。

 

吉田社長

吉田社長

吉田印刷所の吉田社長による「フレッシュプリントコンソーシアム・新規ビジネスの創造」では、現像レスCTPプレート「アズーラ」を活用することによって同社が確立させた乾燥促進印刷の解説と、その技術を活用したビジネスモデル「フレッシュプリント」によって新規顧客を獲得しているノウハウや背景を紹介。また、そのフレッシュプリントをさらに一歩進化させた新サービス「カタログ・トレーサビリティ・サービス」について紹介した。

 

佐川印刷の佐川社長による「経営改革は工場から 速乾印刷による経営改革」では、印刷工場の改善を皮切りにして印刷会社全体の変革を目指すという志を持った印刷会社が集った「工場長サミット」の発起人として、経営者が考える工場経営のあり方について語った。

その内容を受けて、佐川印刷、サンケイ総合印刷、藤和の3社による「速乾印刷のその先へ 第2世代に入った速乾印刷」をテーマにしたパネルディスカッションでは、現場のやる気を最大限に引き出す工場経営や働き方改革について意見交換をした。

 

 

 

 

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