2019年11月10日

富士フイルムホールディングス㈱(古森重隆会長・CEO、助野健児社長・COO)は11月5日、ゼロックスコーポレーションと、ゼロックスが保有する富士ゼロックス㈱の株式のすべてを富士フイルムホールディングスが取得する契約を締結した。同取引は富士フイルムホールディングスおよびゼロックスの各取締役会において、全会一致で承認された。取引完了は11月中を予定。
 

富士フイルムホールディングスは富士ゼロックスを100%子会社とすることで、富士フイルムグループ内での連携を強化し、これまで以上にシナジー創出を加速させる意向である。
 

たとえば富士フイルムグループが保有する画像処理技術と、富士ゼロックスの言語処理技術を組み合わせてメディカル分野の診断レポート生成に生かすなど革新的製品・サービスを展開し、成長領域で事業を拡大していく。
 

また富士ゼロックスは、新たな協業の枠組みのもとで、ゼロックスへの製品供給を中長期的に継続し、さらに、富士ゼロックスの高い製品開発能力と製造技術を活かし、プリンタエンジンなどのOEM供給を欧米市場を含むワールドワイドで拡大していく。さらにクラウド、AI、IоT技術を活用したデジタル化ソリューション・サービスの市場導入をスピードアップするなど、ドキュメント領域およびドキュメント周辺領域での事業強化を図る。
 

富士ゼロックスは日本を含むアジア・パシフィック市場で事業を展開し、大企業、官公庁などの強固な顧客基盤を有していること、また、ドキュメント業界の中でも優れた製品開発能力と製造技術を保持することで独自の地位を確立している。
 

同取引の背景としては、世界経済の先行きに対する不透明感が増し、ドキュメント業界での競争が激化する現在の状況において、富士ゼロックスを完全子会社化することで、ドキュメント事業の強化に加え新たな領域での事業拡大に資する施策を 機動的かつスピーディーに展開していくことが最良の選択であると判断した。
 

【取引の概要】
①富士フイルムホールディングスによるゼロックス保有の富士ゼロックス株式25%ならびに関連持分の取得。
②欧米市場を含むワールドワイドでОEM供給の拡大を可能にする新たな契約の締結。
③富士ゼロックスによるゼロックスへの中長期的な製品供給の継続
④富士フイルムホールディングスによるゼロックスに対する総額約2530億円の支払い。
 
【取引のねらいと期待するシナジー】
①富士フイルムグループが保有する画像処理、グラフィック、光学の各技術と、富士ゼロックスの言語処理技術や優れたソリューション提供力など両社の強みを組み合わせることで、メディカル分野への新たなITソリューション展開など、成長領域での事業拡大。
②商業印刷・パッケージ印刷中心に広範な顧客基盤を有する富士フイルムのグラフィックシステム事業とデジタル印刷技術に強みを持つ富士ゼロックスのプロダクション事業の販売力、技術・製品力を組み合わせ、アナログからデジタルまでのワンストップのソリューションを展開し、業界のデジタル化を牽引。
③ゼロックス以外への新たなОEM先拡大による事業成長と、完全子会社後の迅速な意思決定に基づくドキュメント周辺領域でのビジネス展開加速=2024年度売上目標1500億円。
④富士ゼロックスによるゼロックスに対する製品供給の中長期的な継続。
⑤富士フイルムグループ内でのコストシナジー(海外拠点やバックオフィスなど重複する機能の統合、共同購買やインフラ共有の促進など)=2024年度見込み100億円。
 
 

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