2019年10月15日

ハイデルベルグ・ジャパン㈱(東京都品川区、水野秀也社長)は10月11日に同社で記者会見し、国内初となるサブスクリプション契約を石川県にある商業印刷会社、㈱北陸サンライズ(石川県白山市、木村賢一郎社長)と締結したと発表した。印刷した用紙枚数に対して課金される新しいビジネスモデルで、ユーザーは生産の心配をすることなく、ビジネスを拡大して売上を伸ばすことに集中できるという。
会見では、ヨルグ・バウアー同社営業本部本部長あいさつのあと、紀世志広同社ライフサイクルソリューションズ本部ゼネラル・マネージャーが「ハイデルベルグ・サブスクリプション」について説明。締結国内第1号となった木村社長が「日本で初めてこのビジネスモデルを導入した会社として、絶対に成功したい。そのためにこれからもハイデルベルグが提供してくれる最新のテクノロジーやサポートには期待している。私の決断に間違いはないと確信している」と述べた。

左から紀世志広GM、木村賢一郎社長、ヨルグ・バウアー本部長

左から紀世志広GM、木村賢一郎社長、ヨルグ・バウアー本部長

 

ワークフロー、紙以外の必需品、オペレーターのトレーニングまで含む

 

サブスクリプションとは、従来のように顧客が機械に投資するのではなく、導入した機械に対して月額の固定費と印刷した用紙枚数の代価を支払うという印刷業界ではハイデルベルグが初めて紹介する新しいビジネスモデルである。サブスクリプションには、印刷機だけでなく、ワークフロー、サービスパーツ、紙を除くすべての最適な印刷必需品、継続的なオペレータのトレーニングが含まれる。印刷機の生産性を最大化するため、ハイデルベルグが包括的に顧客をサポートするビジネスモデルである。これにより顧客は、より多くの時間をクライアントのために、また営業活動に使うことが可能となる。ハイデルベルグ・サブスクリプションは、すでにドイツをはじめとするヨーロッパ、アメリカ、中国、インド、オーストラリアなどで導入が進んでおり、印刷機導入の選択肢のひとつとして、顧客のビジネスのさらなる成長に貢献している。

 

今回日本で初めてハイデルベルグ・サブスクリプションを採用したサンライズグループの中核企業である北陸サンライズは、石川県白山市に本社を構える従業員34人の商業印刷会社で、企画・枚葉印刷を主なビジネスとしている。創業は1975年、「総合プロデュース業を目指し、印刷を通して『5つの笑顔』を創り続ける。」ことをグループ理念として、北陸地方の商圏を中心に活動をしている。
サブスクリプションという日本の印刷業界では例のないビジネスモデルを導入したきっかけについて木村社長は「初めてこのビジネスモデルの話を聞いた時は、”そんなことできるわけがないだろう!”と思った。しかし、何回か話を聞いていくうちに、徐々に興味が増していき、”これはいけるかもしれない!”と思い始めた。大きな投資をすることなく、世界最高の印刷機とワークフローを導入でき、さらに機械に最適な消耗品を使用して、オペレータもハイレベルなトレーニングを受けながら、メーカーとともに最大限のアウトプットを目指していける。こんな最高なことはない。そこで、これまでの自社の製造コストや会社の財務状況などもすべてをハイデルベルグと共有し、契約することを決断した」と明かす。

 

菊全判4色印刷機スピードマスターCD102を導入

北陸サンライズに導入された印刷機は、菊全判4色印刷機スピードマスターCD102である。すでにあった菊全4色機1台と2色機1台、合計2台を入れ替えての導入となった。19年9月28日から搬入が始まった。10月23日には実稼働がスタートする予定である。実稼働に必要なワークフロー、最適なサフィラブランドの印刷必需品もすでに準備が整い、オペレータのトレーニングも始まっている。
印刷必需品の発注には今後ハイデルベルグのオンラインショップeShopが利用され、在庫管理はデジタルシステムによってつねに最適な在庫を監視するハイデルベルグのベンダーマネジメントインベントリー(VMI)によって行われる。 北陸サンライズは、サブスクリプション契約と同時に、ハイデルベルグの菊全寸のび判高速サーマルCtPレコーダー スープラセッター106(納入済)と、デジタル印刷機のバーサファイアEV(10月16日納入予定)の導入も決めている。

 

顧客の成長が自社の利益になるWIN-WIN関係が成立

バウアー本部長は新しいビジネスモデルについてこう話している。

「ハイデルベルグサブスクリプションは、お客様のビジネスの新たなチャレンジをサポートし、さらなる成長を可能にするために誕生した。ハイデルベルグ・サブスクリプションは、機械にとって最適な印刷必需品とサービスを提供し、常時アップデートされる最新のワークフローによって、最適な印刷製造環境の実現を可能にする。それは同時に、お客様の業務プロセスを大幅に軽減することにつながる。結果として生産性を最大限に高め、印刷1枚あたりのコストを最小限に抑えることを目指している。
お客様にとっての最大のメリット、それはお客様が大きな初期投資をすることなく、競争力のある高性能な機械を導入し、ビジネスをさらに拡大して売上を伸ばすことに集中できるという点である。
ハイデルベルグ・サブスクリプションでは、お客様が印刷した通し枚数に応じて料金をいただく。言い換えれば、お客様の成長が、そのまま私どもの利益につながる。お互いにWIN-WINの関係が成立する。北陸サンライズに大きな成功を収めることを心から願っている」

 

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