2019年09月16日

日本カレンダー暦文化振興協会(中牧弘允理事長、東京都台東区、暦文協)は8月31日、東京大学・弥生講堂「一条ホール」(東京・文京区)で、講演会、トークセッション、第9回定時総会を開いた。

 

中牧弘允理事長

中牧弘允理事長


 
はじめに中牧理事長から「今年は改元という記念すべき年で、暦への世間の関心も高く、それだけ業界の苦労も大きかった。改元にかかわる一連の行事、並びに法律的な事柄もクリアできた。世間の暦に対する認識も高められた。本日は日本初の独自の暦、渋川春海の貞享暦の社会的な影響・意義について、林先生を迎えて講演をお願いした」とあいさつがあった。
 
林淳教授
 
講演会は「渋川春海と貞享改暦 その社会的影響」と題して、愛知学院大学文学部宗教文化学科・林淳教授が壇上に立った。

 
小説・映画『天地明察』で知られるようになった江戸時代の天文学者・渋川春海(1639~1715年)。林氏はまず映画版(2012年)のプロモーションビデオを流した後、講演に入った。
 
その中で林講師は、「貞享暦(1685年)に改暦されてから、それまで会津、伊勢、京都など各地でバラバラに作られていた暦の原本が統一された。これによって、日本中で同じ日を生きているということになり、さまざまなことが可能になった。商業活動も同じ時間を共有することで初めて成り立ち、農業も明確に日・季節がわかるようになった。そういう意味で暦が社会を変えたのである」と、暦の影響力を説いた。
 

トークセッションのもよう

トークセッションのもよう

 
休憩後、パネリストに、林教授、活水女子大学・細井浩志教授、日本暦学会理事/暦研究家・須賀隆、中牧理事長を迎えてトークセッション「貞享改暦と明治改暦」が行われた。

 
その後、12月3日新暦奉告参拝(明治神宮)、20年版暦文協オリジナルカレンダー披露など、暦文協の活動・予定が報告され、総会、懇親会が開かれた。

 

 

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