2019年09月30日

ホリゾングループで東日本および西日本のそれぞれで販売・サービス業務を担ってきた㈱ホリゾン東テクノと㈱ホリゾン西コンサルが統合し、7月21日からホリゾン・ジャパン㈱(本社・東京都千代田区)という新会社として新たなスタートを切った。

これにともない役員改正も行われ、新社長として宮﨑進氏が就任した。

ホリゾンは、世界の製本業界におけるデジタル化推進の旗振り役となり、また時代や印刷業界の変化を敏感に感じ取って印刷・製本会社のスマートファクトリー化もリードしている。

そこでホリゾン・ジャパンの宮﨑新社長に、同社の今後の方向性と新たな取り組み、今後の経営における抱負などについて話を聞いた。

 

新しいソリューションや利益創出法を提案できる企業へ成長を目指す

 

――まず、新会社の社長に就任しての抱負をお聞かせ下さい。

宮﨑社長

宮﨑社長

宮﨑 今、世界中でテクノロジーによる生活スタイルの変革が起こり、社会や産業も再定義されて、新しいビジネスに対する取り組みのスピードがとても速くなっています。加えて、クライアント・印刷発注者の考え方や志向も大きく変わっており、それに合わせて印刷業界も変わってきているという構図です。その変化のスピードに私たちがどう対応していくかが、これからもっとも重要なことだと考えています。

そこで私たちホリゾンは、ハード主体の販売スタイルから、デジタル印刷に対応した商材も含めたソリューション提供会社へと脱皮を図ってまいります。とくに昨今、働き方改革に注目が集まっています。印刷・製本会社の働き方をより効率的なものに変えていくことを推進すべく、アライアンスパートナーともコラボレーションしながら、みなさまと一緒になって新しいソリューションや利益創出法を提案していきたいと考えています。そして、未来の印刷・製本業界の発展にどのように貢献していくか、社会に必要とされる会社となるためにはどうしたらいいか、という視点で経営にあたっていきたいと思っています。

 

――ご自身の来歴についてお聞かせ下さい。

宮﨑 私は昭和44年1月生まれの50歳です。社会人になってからはキヤノンマーケティングジャパン㈱で28年間お世話になりました。最初の12年間は営業部門で、続く16年間はマーケティング部門に在籍し、とくに後半の12年程は商業印刷に特化したプロダクション分野の仕事をしました。印刷会社のみなさまに受け入れられるプリンターを商品化して、いかにそれを拡販するかという役割を担ってきたと言えます。

プリンターメーカーとしての活動において、ソフトメーカー、製本・後加工機メーカーと一緒にJDFを使った標準化・自動化の仕組みやソリューションを構築する中で、ワークフロー上のボトルネックも経験し、これからは印刷全体の仕組みをご提供していかなければならないと思うに至りました。仕組みを売るためには、プリンターと製本・後加工機はもっと連携を強くしなければなりません。このような経緯から、今まで培ってきたプリンターの知識を活かせるのはポストプレス分野ではないかと思い、ご縁もありホリゾンで新しい仕事にチャレンジする決意に至りました。

 

――社長就任にあたり、社内にどのようなメッセージを発信しましたか?

宮﨑 この20数年のホリゾンは、東日本と西日本にわかれ、人の交流もほぼありませんでした。そこで今回、新会社としての新たなスタートにあたり決起集会を開催しました。そこでは、全社員が同じ目標・想いを共有して同じ方向へ進むために、「新しい時代・新たな挑戦」を、という方針を確認しました。

これまでの販売会社としての歴史の中で、代理店様や印刷会社様と一緒になって汗を流しながら培ってきたビジネススタイルがあります。お客様に評価されている点はそのまま残しつつ、同時に、改革すべき部分については少しずつ壊しながら新しいビジネスにチャレンジしていかなければなりません。市場環境は激変しています。困難に立ち向かう挑戦の先には「成長」があると考えていますので、改革を推進して、個人と会社の成長を目指していこうというメッセージを発しました。

 

多彩な商品ラインナップとお客様との密接な関係性という強みを継承

 

――ホリゾングループの強み、そして課題はどこにあると思いますか?

宮﨑 ホリゾンの強みの1つとしては、多彩な商品ラインナップが挙げられます。どうしてここまで商品が増えたのかを振り返りますと、お客様からの声に真摯に耳を傾けてそのご要望を商品化してきたからです。いわゆる、モノづくりの精神が基軸です。そして、日本全国の代理店様・お客様と密接な関係を築いているということです。

その一方で課題としましては、単品の魅力だけで売る時代から、お客様の課題を解決するための“仕組みを売る”時代へと変化したということです。製品単品ではなく印刷全体の仕組みをご提供することになりますと、他メーカーとの連携もしなければなりませんし、各営業スタッフにはその提案力が求められますので、まずはこの課題にチャレンジしてまいります。

 

――近年、デジタル印刷が目覚ましい成長を遂げています。そのような中、デジタル印刷機と連携した製本ソリューションを世界に先駆けて提案するなど、ホリゾンはこの分野の発展について大きな貢献をしていますが、今後のこの分野での展開についてお聞かせ下さい。

宮﨑 昨年のIGAS2018ではアライアンスパートナーと連携して、共同でスマートファクトリゾーンを作り、国内・海外ユーザーを招いた成功事例の紹介や省人化の仕組みのご提案をしました。そして引き続き、今年の11月11~13日にはTSF2019実行委員会主催による「THINK SMART FACTORY2019 IN KYOTO」と銘打ったイベントを京都市勧業館・みやこめっせで開催します。ここでは、効率的で効果的な生産システムのために、「見える化、つながる化」から進化し、自動搬送車やロボットなども採り入れて、ご来場者様がスマートファクトリーを体験できるようなイベントを目指して準備を進めています。また、多くのパネラーをご招待して具体的で実務に即したビジネスモデルのご紹介をしたり、出展企業のさまざまな機材、ソリューションの展示もします。

現在の印刷・製本業界では雇用問題が経営課題となっていますが、今回の「THINK SMART FACTORY2019 IN KYOTO」でその解を示し、ポストプレスがデジタル印刷におけるサービス構築上の重要なファクターを担っていくと思います。

ホリゾンとしましては、外国人オペレーターが作業できる多言語に対応した製品や、熟練度の低いオペレーターでもミスのない操作ができる製品・仕組みをラインナップしたり、さらには省人化や無人化に繋がるソリューションも展開したいと考えています。

今後もホリゾン・ジャパンとしては、これまでどおり「Change the Focus」をキーワードに、アライアンスパートナーとイノベーションを起こせるよう挑戦し続けていきます。

 

日本印刷新聞 2019年8月5日付掲載【取材・文 小原安貴】

 

 

 

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