2019年10月03日

菱栄機械㈱(本社・千葉県柏市、高木雄二社長)は9月27日、埼玉・岩槻のトータルパッケージ㈱(本社・東京都墨田区、河﨑英之社長)岩槻工場で工場内覧会を開催した。

 

RMGT1050V1 LX-7+CUV+CC+LDの稼働実演のようす

RMGT1050V1 LX-7+CUV+CC+LDの稼働実演のようす

70人超の来場者が訪れたこの会では、トータルパッケージが今年6月に菱栄機械から導入した、リョービMHIグラフィックテクノロジー㈱製の菊全判薄厚兼用7色コーター付UV印刷機「RMGT1050V1 LX-7+CUV+CC+LD(=以下、RMGT10)」の稼働状況を披露するとともに、紙積みの省力化システムや紙粉除去のブロアー付き紙揃えシステム、印刷後の貼り箱製造ラインなど、パッケージ製作にまつわる一連の工程を紹介した。

 

トータルパッケージは今期で51期目を迎える、医薬品・食品などのパッケージ印刷・製造を得意とする会社。

板紙を主に取り扱う紙専門商社㈱文友社(本社・東京都墨田区、殿村雅俊社長)の子会社で、貼り箱製造を担当する文研㈱も含めたグループ一体で、紙器・パッケージ印刷の企画・営業・製造・配送に至る一貫体制を敷いている。

 

河﨑社長

河﨑社長

会の冒頭、あいさつに立ったトータルパッケージの河﨑社長は、「今回導入したRMGT10は、老朽化が進んでいる菊全判5色コーター付UV印刷機の後継機という位置付けになるが、2年前に老朽化によって廃棄したA倍判6色コーター付UV印刷機で行っていた仕事、そしてグループ会社の文研が行っていた薄紙印刷の仕事もすべて取り込むために導入しており、これら3台分の生産性を担ってもらうことを見込んでいる。トータルパッケージは紙器製造に特化しているので厚紙印刷が主だが、グループ会社の文研は貼り箱製造に特化しているのでパッケージ表面をくるむ薄紙印刷が主となる。そこで、薄紙/厚紙のジョブ替えが柔軟かつ迅速にできるモデルが必要となる。それを踏まえて国内外の印刷機メーカーの実機を見て検討し、この印刷機に決めた。昨今のパッケージ印刷では、多色印刷や疑似エンボス加工をしたり、アルミ蒸着紙やフィルム素材を使用するなど、加飾化によって付加価値を持たせる傾向がある。そのような仕事も、このRMGT10を活用して取り込んでいきたい」と、RMGT10の導入・選択を決めた経緯の一端を紹介した。

 

またリョービMHIグラフィックテクノロジーの高橋秀則取締役営業本部長は「このRMGT10は本格的なパッケージ印刷への対応力に加え、薄紙印刷にも柔軟に対応できる仕様で、最新鋭のモデルとなる。トータルパッケージ様には、印刷品質、生産性、操作性など、多角的に実機を評価して頂いた。その期待に、これから長きにわたってしっかりと応えていきたい」と述べた。

 

用紙反転機「トルネード」

用紙反転機「トルネード」

トータルパッケージが導入したRMGT10は、0.04~1㍉の紙厚に対応可能なモデル。

7胴の印刷ユニットに続いて、チャンバーコーターユニット、3灯のUVランプを備えたロングデリバリーのほか、どの胴間にも移設可能なインターデッキUVランプ1灯を備えた構成となっている。

また、小ロットの仕事が多いためにジョブ替え作業が頻繁にあることから、全胴同時版交換装置「サイマルチェンジャー」を搭載。

全胴を同一位相にしてから版交換を開始することで、胴数が何胴であっても全胴の版交換作業が75秒で終わることから、ジョブ替え時間の短縮につながる。

そのほかに、▽印刷を止めずに排紙パイルを交換できる「排紙デリバリーシャッター」、▽給紙・排紙などの用紙搬送をリアルモニター表示したり、印刷機の状態表示、濃度差およびインキツボ表示などができるオペレーションスタンド「プレスインフォメーションディスプレイ」、▽ウエブテック㈱製のインライン印刷品質管理システム--などを搭載し、実生産性を高める仕様を備えている。

 

紙積みくん

紙積みくん

RMGT10の印刷実演では、迅速なジョブ替えから4色+疑似エンボスを施した厚紙への紙器印刷を行った。

そのほかにRMGT10と同時に導入した、▽㈲海野設計エンジニアリング製のシートスタッカー「紙積みくん」を活用した、厚紙のワンプ剥きから紙積み作業の能率向上、▽㈱ターナ製の用紙反転機「トルネード」を活用して、厚紙をエアーで捌きつつ紙粉除去もでき、かつ印刷後にもパイルを揃えてから次工程へ回すことで後加工の生産性向上につながる--といった厚紙・パッケージ印刷特有の事情を効率化する手法も披露した。

 

 

 

 

 

 

 

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