2019年08月20日

「誠意」「責任」「融和」を社是とし、顧客利益の最大化を支援することを企業ドメインに、パッケージ印刷を主要な事業としながら、データベースと連動した自動組版システムによるカタログ印刷物の制作など顧客の販売促進のサポートも展開する作道印刷㈱(本社・大阪府東大阪市、作道孝行社長)は、昭和12年創業(会社設立:昭和26年)であり80年強の歴史を持つ。同社は、パッケージの印刷物だけでなく、大量ページの製品カタログのデータベース組版も手掛けており、インターネットを介して顧客と相互にレイアウトデザインなどを共有しながら、制作作業が行えるシステムを構築している。

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作道社長

 

制作から下版に至る工程では、このカタログ自動組版システムにより、効率的な運用が行えると共に、自社開発のMISと富士フイルムのワークフローシステム「XMF」「XMF REMOTE」を使用し、入稿から校了までの業務の流れと制作データそのものを一元管理し「見える化」することで、クライアントも含めた作業の効率化、トラブル防止などに効果を発揮している。

同社は、平成26年にワークフローシステム「XMF」を導入、「XMF REMOTE」も同時に運用し始め、現在丸5年目を迎える。「XMF REMOTE」は、すべての制作データを登録する全ジョブ運用を行なっており、受注しているジョブの入稿状況、データ内容の修正状況、最終印刷データ確認状況といった進捗状況がはっきりと確認できるため、同社の扱う100ページを超えるボリュームあるカタログの進行管理や下版直前ギリギリまで行われる校正チェックを効率よく安全に行えることが大きなメリットである。

社内風景

顧客との信頼関係維持に一役担う「XMF Remote」

「XMF」導入前では、2000ページものボリュームのあるカタログの校正と修正作業が、非常に手間がかかり、顧客との緻密なやりとりの繰り返しで、顧客だけでなく、自社の営業や制作部門に大きな負担があったことから、作道社長は「ワンRIPシステムにすることでの文字化け防止や校正のやり取り等において生じるヒューマンエラーによる印刷事故防止、そして制作に伴う営業および制作オペレーターの負担軽減のため、が『XMF』『XMF REMOTE』導入のきっかけ」と話す。ワークフローシステム「XMF」「XMF REMOTE」によりスムーズな進行、確実な校正チェックなどをルーチン化させ、クライアントと同社にかかる複雑な制作の手間を軽減し、複雑な作業に生じるムダの排除を行っていったという。

同社のカタログ制作における進行形態の特徴は、折り(16ページ)単位でジョブ登録を行うことにある。発行部数も万単位であり、物によっては数十万通しというものもあり、カタログ全体を1つのジョブで行うことは完璧で緻密な進捗管理に伴う、営業や印刷・製本・配送まで含めた制作側の労力などを考えると非常に大変な作業であるが、折り単位のジョブ進行ならば、他の折りの進行が遅くても、折り単位で校了すれば次々と下版して、印刷へと回すことができるし、「XMF REMOTE」でクライアント側が校了の指示を出すことで、忙しいやり取りの中で本来曖昧になりがちな責任所在が、顧客の最終チェックを踏まえて行われたことがはっきりすることも「XMF REMOTE」活用の大きなメリットである。

責任の所在を明確にするというのは、いわゆるクライアント側が校了の指示を「XMF REMOTE」を使い、システム上に出せば、それ以降の緊急の直しや差し替えなどが発生した場合の責任所在がどこにあるのか、明確にシステムに残っていることから、そのトラブルによって生じた諸問題に発注・受注サイドで対応することができるというもの。作道社長は「頁物は進捗管理が命。ここをしっかりすることでお客様との信頼を維持できる」と話す。

同社の受注している、大量ページの製品カタログ系の印刷物の多くは作道社長のトップ営業でもたらされたものであると言う。カタログ系といった頁物印刷に関して強い作道社長は、「XMF」「XMF REMOTE」と自動組版システムをアイテムに、カタログ製作にかかわるクライアント側の業務改善を提案し、いかに顧客側にメリットが生じるかをプレゼンして受注したものばかりである。「印刷物の価格ではなく、お客様目線での提案が重要。当社でやらせていただくとどうなるかのビフォー・アフターを明確に示せるかが大切」と作道社長。

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作道印刷の外観

同社にとっては本業とも言えるパッケージ印刷に関しても、「XMF」によるデータの一元管理がしやすくなることからこちらも全ジョブ運用を行っているという。

このように業務の「見える化」による効率化を構築している同社だが、さらに自動化を追求していきたいと考えている。それには自社開発のMISと「XMF」の連携強化なども視野に入れている。「これからもこちらから仕掛け、当社の技術を武器に能動的営業形態へ推し進めていきたい。つまり、当社が得意とする技術を利用して、様々なお客様に将来に向けた種まきをしていかねばならないと思っている」と作道社長は語った。

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