2019年06月28日

DKSHジャパン㈱(本社・東京都港区、マイケル・ロフラード社長)が国内総代理店を務めているチェコ共和国のSOMA社が、10月16~23日にドイツ・デュッセルドルフで開催される「K2019(国際プラスチック・ゴム産業展)」に出展する。

これを受けて6月27日、同展でのSOMA社の出展内容の詳細および最新技術を紹介する記者会見を、DKSHジャパン本社で開催した。

 

(左から)林執行役員、ファーバー氏、笠木部長

(左から)林執行役員、ファーバー氏、笠木部長

会見の冒頭、あいさつに立った同社テクノロジー事業部門の林靖夫執行役員は「当社では昨年から、SOMA社の国内総代理店となった。近年、日本の印刷市場に向けたSOMA社のアピールや説明、紹介が弱く、存在感が低下していたことは否めない。そこで改めて、SOMA社製のフレキソ印刷機の価値やパフォーマンスを紹介していくとともに、丁寧なアフターサービスができる体制も構築したので、しっかりと時間をかけながら日本の印刷市場に浸透していけるように進めていきたい」と述べた。

また、同社テクノロジー事業部門印刷加工機械部の笠木克治部長は「今回の発表が、日本の印刷市場におけるSOMA社の新たなスタートと位置付けている。当社では営業はもちろんのこと、万全のサービス体制も敷くことができていると自負している。サイズチェンジやジョブ替え時間が短く、しかも損紙も少ないというSOMA社製機の特徴を前面に出して、市場が求めやすい価格の多品種小ロット向けの機械として提供していく。そして並行して、当社が総代理店をしているナローウェブ印刷のスイスのガルス社、消耗品関係を扱っている英国のエスターラム社の製品も合わせて紹介していき、フレキソ印刷は当社が先導していくという気持ちをもって、力強く進めていきたい」と述べた。

 

 

SOMA社の「K2019」での出展概要および最新技術の説明については、SOMA社でエリアセールスマネージャーを務めるウィリアム・ファーバー氏が行った。

その大要は次のとおり。

 

SOMA社は1992年に創業したフレキソ印刷機メーカーで、現在は従業員数が約240人。

900台のフレキソ印刷関連機器を約60ヶ国に販売している。2013年に開催された「国際プラスチック・ゴム産業展」で、最新鋭機となる「オプティマ」を初めて披露し、それ以降100台以上を世界各国に納入。

今回の「K2019(国際プラスチック・ゴム産業展)」では「オプティマ」の次世代機を披露する予定となっている。

 

それに先駆けてSOMA社の本社工場で5月に、循環型エコロジーパッケージについてのカンファレンスを開催した。

このカンファレンスでは、▽グリーン印刷の動向、▽どの原反がどのように生態系に影響を与えるか、▽どのようなインキと使うと持続可能なフレキソ印刷が実現できるのか、▽再生利用をすることがどのくらい経済的・生態学的なのか、▽7色固定インキによる色域拡大印刷によるインキ消費量の削減法、▽カラーマネジメント--などについて、実機でのデモンストレーションも交えながら、世界中のフレキソ印刷関係者にプレゼンテーションを行った。

 

オプティマ

オプティマ

SOMA社の最新鋭フレキソ印刷機「オプティマ」は、エコロジーで操作が簡単なCIドラム型のモデル。

その大きな特徴の1つが、CIドラム型のフレキソ印刷機ではバウンシング(微振動)によって印刷品質の低下が起こるが、それをコントロールしていることだ。

版のデザインの中で凹凸やギャップが多くあると微振動が発生しやすくなるが、それを極力少なくすると同時に最適な見当精度を確保するために、たとえば頑丈なモノコックフレームを開発するなど、さまざまな工夫と技術を実装させている。

 

また、多品種小ロット化に向けた機能もある。

「ARUN FlexMont2.0」というSOMA社独自のマウンターを開発した。

このマウンターでは、印刷をする各スリーブの版面の情報を読み取り、その情報を記録したRFIDをスリーブに埋め込む。

各スリーブを印刷機にセットすると、各印刷ユニットでそのRFIDを読み込んでそれに応じて印圧と見当を自動的にセットする。

それにより、印刷開始時の損紙を限りなくゼロに近付けることを実現しているので、迅速なジョブ替えができ、小ロット印刷への対応力が飛躍的に向上する。

そのほかに、溶剤と水の消費量および処理時間が少なくて済む自動洗浄装置、洗浄時の廃インキ量を大幅に減らすことができるインキカートリッジなども搭載している。

 

これらの技術をはじめとした数々の機能を搭載した新製品を「K2019(国際プラスチック・ゴム産業展)」で出展するので、日本の印刷産業のみなさんにもぜひ見てもらいたい。

 

 

 

 

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