2019年06月27日

中小企業庁は、このほど、ITサービス導入や経営資源の有効活用などによる生産性向上、積極的な海外展開やインバウンド需要の取り込み、多様な人材活用や円滑な事業承継など、さまざまな分野で活躍している中小企業・小規模事業者を選定する『はばたく中小企業・小規模事業者300社』を発表した。印刷産業からは生産性向上分野で㈱ウエマツ(東京都豊島区、福田浩志社長)・進和ラベル印刷㈱(山形県上山市、晋道純一社長)、需要獲得分野で㈱大川印刷(神奈川県横浜市、大川哲郎社長)・㈱ミヤギパッケージ(沖縄県豊見城市、宮城通治代表取締役)、担い手確保分野で㈱ユーメディア(宮城県仙台市、今野均社長)の5社が選ばれた。中企庁は今回選定した事業者の取り組みを収録した冊子を作成するとともに、同ホームページなどで公表している。
 

ウエマツは、1958年創業の枚葉オフセット印刷業者。従業員数160人。一般商業印刷を得意とする印刷受託専門業者として、高品質、短納期、多ロット対応可能な生産能力を有し、取引先の大半が大手・中堅の同業者であるなど、業界内で抜群の知名度を有する。積極的に最新鋭の設備投資を実施し、戸田工場は第12回印刷産業環境優良工場表彰で最高賞の経済産業大臣賞を受賞。「印刷業界のファンドリー」として、事業拡大を進めている。
 

進和ラベル印刷は、1987年創業の農産物や食品加工品・家庭用品・工業製品・化粧品・医薬品など、多岐にわたる分野で使われるラベルの製造・販売をしている企業。従業員数62人。製品はシール・ラベル印刷に特化しており、世界が認める印刷技術とデザイン力を有する。その技術の高さからさまざまな受賞歴が証明している。全日本シール印刷協同組合連合会主催の第27回シール・ラベルコンテストでは最高賞である経済産業大臣賞を受賞。その他、世界ラベルコンテストでも最高賞の「Best of the Best」を2度受賞している。
 

大川印刷は、1881年創業の老舗印刷会社。従業員数41人。国連が採択したSDGsに着目、印刷業を通じた社会課題解決に注力。自社の印刷事業で年間使用する電気・水道・ガス・車両燃料によって排出されるCO2を、政府のJ―クレジットを活用しゼロ化した「ゼロカーボンプリント」、違法伐採による材料の不使用を第三者認証しているFSC森林認証紙や、ノンVOCインキの使用など、環境負荷低減に特化した「環境印刷」を行うことで、高付加価値化・適正価格のサービスを提供。ESGに関心の高い外資系企業などとの新規受注獲得を実現している。
 
ミヤギパッケージは、1952年に創業し60年以上にわたって、沖縄の包装、梱包資材を手がけてきたパッケージ会社。従業員数98人。顧客のニーズに応えるため、2007年には本社工場機能を移転。箱だけに限定せず、包装関連全般を手がけ、企画やプロデュースまでのすべてをトータルプロデュースし、顧客の商品の個性を最大限に引き出すデザインと機能性で段ボールやシール、ポスターなどの数多くの商品を取り扱っている。
 

ユーメディアは、1960年に印刷会社として創業した。従業員数135人。印刷業界の需要縮小のため、新事業進出のため、自社主催イベントや観光事業開発、IT戦略・Web部門拡大を図るメディアプロモーション事業を展開。主催するプロモーション事業を増加させることで受託業務依存からの脱却を実現した。主催事業を推進するために、多様な経験や知見を持つ社員が必要であったため、育児・介護などの「時間制約のある社員」の戦力化を目標に掲げ、全社員で取り組む「働き方改革」の取り組みを促進。「ワークイノベーション委員会」の設置やリモートワークの導入などを通じて、「働き方を誇れる成長企業NO.1」をめざしている。

 
 

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