2019年06月25日

Koenig&Bauer社は5月16~21日、同社最大の事業部門である枚葉オフセット印刷機事業の本拠地となるドイツ・ラデボイル工場で、商業印刷向けおよびパッケージ印刷向けのオープンハウス「Koenig&Bauer4.0-コマーシャルプリンティング/パッケージングプリンティング&コネクテッドサービス」を開催した。

イベント後半となる5月20・21日に開催したパッケージ印刷向けのイベントでは、MISでのジョブの生成から、印刷、打ち抜き、製函での折箱の完成までの一連の実演を行い、デジタル技術によるプロセスの統合および自動化が可能になるところを示した。

 

パッケージ印刷でも連続自動運転で高効率化
後加工機もRapida LiveAppを活用して自動セット

 

メーン会場の印刷デモンストレーションでは、まずMISの「Optimus Dash」で医薬品パッケージのジョブを生成。

ここで基本的な仕事のデータ、使用する原反およびコーティングの指定、同一製品シリーズで異なるカラーバリエーションのものについてそれぞれの生産量を指定したギャンギング処理、ポストプレスに必要なサイズ情報などもできるほか、印刷工場内における各工程での生産スケジュールや出荷タイミングの組み込みも自動処理され、一目でわかるようになっている。

 

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スマートフォンを使って印刷機の操作や稼働情報の収集、セット替えなどができる「Rapida LiveApp」を紹介

MISからジョブ情報が送られてきた菊全判6色コーター付印刷機「Rapida105PRO」では、プレート交換、ローラー洗浄、自動見当修正、自動色合わせを行い、そのまま自動で本刷りを行い、刷了後はまた同様に自律的に自動ジョブ替えから本刷りを繰り返していき、複数の印刷ジョブを連続・自動処理をしていった。

この自動運転機能「ErgoTronic AutoRun」では、送られてきたジョブリストに従い、印刷およびジョブ替え工程において手動操作を必要とせずに行うことができるので、印刷オペレーターは原反やプレート、そのほかの資材がきちんとセットされていることを確認するだけで作業が済む。

 

その印刷後には、すぐ横に設置した平盤打ち抜き機「Ipress106K PRO」で打ち抜きをし、さらに製函機「Omega Allpro110」で完成品にまで仕上げた。

 

ここではまた、「Rapida LiveApp」を発表した。

印刷オペレーターは、スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスから、印刷機に関するすべての関連情報を呼び出し、閲覧、操作することができるもの。

たとえば、ジョブデータ、製造時間、印刷機の現在の状況、メンテナンスの予定通知などがわかるほか、資材の使用量および在庫管理もできる。

さらに、印刷済みの各ジョブでどの資材、インキ、消耗品で生産されたかといった概要を把握することもできる。

印刷後のポストプレス処理のデモンストレーションをした平盤打ち抜き機「Ipress106K PRO」および製函機「Omega Allpro110」の両機でもこの「Rapida LiveApp」を活用し、ジョブ情報の仕様書に記された2次元コードと機械本体の2次元コードをモバイル機器で読むだけで自動設定が行われるところを示した。

 

倍判機でも毎時1万8000回転の超高速印刷
パッケージに煌びやかさをもたらす手法も提案

 

その後会場を移して、▽大量のパッケージ印刷ソリューション、▽高級なパッケージ製作手法――に関する2つのデモンストレーションによる分科会が行われた。

高級なパッケージ製作手法の分科会 6色ダブルコーター付機「RAPIDA106-6+LTTL」の実演のようす

高級なパッケージ製作手法の分科会 6色ダブルコーター付機「Rapida106-6+LTTL」の実演のようす

大量のパッケージ印刷ソリューションの分科会では、最新の菊倍判6色コーター付印刷機「Rapida145」を使い、▽この判サイズでの毎時1万8000枚の超高速印刷、▽最新の自動運転機能「ErgoTronic AutoRun」、▽サーボモーターで各印刷ユニットの版胴を独立して直接駆動させることで刷版交換と同時に各種洗浄作業もできてジョブ替え時間の極小化が図れる「DriveTronic SPC」、▽同時ニス版交換機能「DriveTronic SFC」、▽LED-UV乾燥装置――といった生産性を極限まで高められる機能の相乗効果を紹介。

食品パッケージと一般包装のジョブを、印刷機の最高速度かつ自律的な自動運転機能、ノンストップのパイル交換で行い、その驚異的な実生産能力を披露した。

また、菊全判7色コーター付印刷機「Rapida106」を使い、CMYK+グリーン+オレンジ+バイオレットの固定7色インキによる印刷で、色再現領域を広げて特色インキの使用を排した印刷手法を提案。

標準7色印刷と特色インキを使用した折箱を直接比較し、印刷品質と色再現が同一であることを示し、特色インキの使用(=インキ替え作業による実生産性の低下)を排することで大量生産に対応するソリューションを紹介した。

 

4ユニット構成のロータリーダイカッター「Rapida RDC106-4」の実演のようす

4ユニット構成のロータリーダイカッター「Rapida RDC106-4」の実演のようす

高級なパッケージ製作手法の分科会では、インラインフォイル加工システム搭載の菊全判6色ダブルコーター付印刷機「Rapida106」を使い、▽アルミ蒸着紙に、オペークホワイト+LED-UV4色印刷、UVニスコーティング、マイクロエンボス加工を施した印刷、▽インラインコールドフォイル加工をした後にLED-UV4色印刷、高光沢UVニスコーティング――による煌びやかで高いアイキャッチ効果が得られるパッケージ製作手法を提案した。

印刷後工程には、ロータリーダイカッター「Rapida RDC106-4」でエンボス加工、筋入れ、打ち抜き、ストリッピングを行った。

さらに、ロータリーダイカッターのデリバリー部から、すぐ横に設置した㈱レザック製の高速ブランキングシステム「MASTER BLANKER」までをベルトコンベアで繋いで印刷物を搬送し、そこからはロボットによる自動給紙する省力化システムも披露した。

 

 

 

 

 

 

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