2019年06月17日

ハイデルベルグ・ジャパン㈱(本社・東京都品川区、水野秀也社長)は6月13・14日の両日、同社東京本社カスタマーセンターで「Power of Postpress with Push to Stop」と銘打ったオープンハウスを開催した。

多くの来場者が訪れたこのイベントでは、五感に訴えかけることができるという紙媒体の特徴を形づくるポストプレス工程の重要性を示すとともに、いかにして魅力的な形状に、高い品質で、効率良く、そしてスピード感をもって提供できるかという点に焦点を当てた提案が行われた。

 

今回のオープンハウスは、▽機械実演、▽セミナー、▽ポストプレスで強みを発揮する17社の会社による魅力的な紙媒体の展示・相談会「製本加工見本市」--の3部構成で行われた。

 

「ポーラーN137PACE」の実演では、上流工程から受け取ったデータを基にして自動断裁プログラムが動き出し、用紙の後方給紙からバックゲージの設定、用紙の回転、断裁といった一連の流れを自動で行うようすを披露。

断裁オペレーターが行う作業は、ジョガーへの紙積みと断裁された印刷製品の移動のみで、そのほかの作業はすべて断裁機の自動断裁システムによって行っていく先進のフローを紹介した。

 

スタールフォルダーKH82-Pの実演のようす

スタールフォルダーKH82-Pの実演のようす

「スタールフォルダーKH82-P」の実演では、上流工程から受け取ったデータを基に自動セット替えをした後、A4判16ページ折りを開始。

「スタールフォルダーKH82-P」には枚葉オフセット印刷機と同じストリーム給紙をするPFXフィーダーが採用されており、用紙がさしみ状に給紙されるため用紙間隔を短くできることから生産性が高まり、たとえばA4×16ページの折丁を毎分150㍍で処理する場合は最大で毎時1万6000枚の折丁が生産できる。

また、自動セットアップ機能を搭載していて機械の調整内容を保存できるため、同じ仕事であればデータを呼び出して即座に自動セットできる。

その範囲は、フィーダーからサイドレー、ローラー、羽根、ナイフ部まで、位置や角度、グリップ力、エア量など多岐にわたり、人手による調整はほとんど不要となる。

さらに、16ページ折りと8ページ折りの切り替え時に迅速かつ手軽にデリバリー部の調整ができる「CombiCurve CC41」や新しいスタックデリバリー装置「パラミディスアルファhd50」も紹介された。

 

 

セミナーは、①製本のプロ3社が語る「圧倒的なページ折りの生産性で未来を作る~KH82-P導入事例を紹介~」、②「労働負荷削減と効率化の両立のために~自動断裁システムPACEがなぜ必要なのか?~」、③「紙加工の未来はどこにあるのか?~これからの時代の印刷物の魅力を作り出す~」--を演題に、3講座4時限が開講された。

セミナーの1つ、「圧倒的なページ折りの生産性で未来を作る~KH82-P導入事例を紹介~」を演題としたパネルディスカッションでは、㈱九秀製本ドットコムの宮地啓一社長、旭紙工㈱の橋野昌幸社長、藤原製本㈱の藤原智之社長が登壇した。

そのパネルディスカッションの大要は次のとおり。

 

パネルディスカッションのようす

パネルディスカッションのようす

実運用する上で、条件が悪い紙でも毎時1万2000枚、条件が良ければ毎時1万7000枚の速度で処理ができ、かつ判サイズ変更がともなうセット替え時間も従来機比で1/3程度で、実生産性が飛躍的に高まっている。

しかも給紙はパレット積みなので、稼働速度が早くても給紙作業に追われることもなく楽にできる。

初期投資額についてはほかの折り機よりも高額かもしれないが、生産性はそれに見合っており、また実際に安価な折り機を数台導入するとなると設置場所が問題になるほか、今の時代は人材確保・育成も難しく、さらにはその各台のオペレーターの人件費も使用年月分だけかかることになる。

それらを勘案すると、いかにして1台の折り機の生産性を上げていくかが大事になり、「スタールフォルダーKH82-P」という選択に行き着く。

 

 

 

 

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