2019年05月14日

凸版印刷、ホシデン、日本全薬工業は3社共同で、凸版印刷が提供する「ID-Watchy Bio(アイディーウォッチーバイオ)」を活用し、家畜の活動状況と連携したストレスなどの生体情報の取得により健康状態が把握できる「家畜健康管理サービス」の開発に向けて実証実験を開始する。トータルハードマネージメントサービス(北海道野付郡)協力のもと、北海道野付郡の牧場であるトータルハードカーフサービスで、2019年5月下旬から子牛の飼育における同サービスの実証に向けての検討を開始、本格的な実証実験を19年夏から行う。
同サービスは、凸版印刷が提供する位置情報とネットワークカメラの映像データによる労務管理と、生体センサー連携によるデータ取得で作業員の健康状態を把握できる「ID-Watchy Bio」を活用したもの。

 

 

子牛への「MEDiTAG」装着のもよう

子牛への「MEDiTAG」装着のもよう

「家畜健康管理サービス」使用イメージ

「家畜健康管理サービス」使用イメージ

同実証実験では、「ID-Watchy Bio」の機能である生体センサー「MEDiTAG(メディタグ)」の装着器を家畜専用に改良し、足や首へ装着することで家畜のストレスなどの生体情報の常時取得と可視化を検証し、リアルタイムで映像と生体情報が連動することで、体調急変などの早期発見を目指す。また日本全薬工業が動物用医薬品の研究開発などで培ったノウハウを活かし、家畜の活動状況と生体情報を連携させた取得データの分析を実施する。具体的には、トラクターの走行音で牛のストレスレベルが上昇するなど活動状況と生体情報が連携した健康状態を把握することで、飼育環境や状況に配慮した家畜の健康・安全管理の実現を目指す。
同実証実験において凸版印刷はID-Watchy Bioの提供およびシステム開発、ホシデンは生体センサーMEDiTAGの提供および家畜向けシステム開発、日本全薬工業は実証フィールドの提供・データ分析を行う。
近年、畜産農家において高齢化による人手不足などが課題となる中、できるだけ人手をかけず家畜の健康・安全を管理する手法への需要が高まっている。また、子牛や子豚などの家畜の死亡率は出生数全体の約1割に及び、さまざまなストレスに起因する疾病が原因と考えられている。そのため獣医師の巡回診療に加え畜産農家自身により常時、家畜の健康管理ができる仕組みが求められている。
凸版印刷・ホシデン・日本全薬工業の3社は、飼育場所に作業者がいなくても、PCやスマートフォンなどから遠隔地で家畜の状態が常時管理できる仕組みの開発に向けて実証実験を行う。同サービスの実現により、体調急変や死亡に繋がるストレスを起因とした変化の検知により飼育環境や状況に配慮した家畜の健康・安全管理の実現を目指す。
3社は同サービスの実用化に向けた技術検証を進め豚などへの展開も検討し、畜産農家へ向けて日本全薬工業から2020年春の商品化を目指す。凸版印刷は今後、「ID-Watchy Bio」を建設業界や製造業界、医療・介護業界、農業従事者などへの健康・労務管理システムなど幅広い業界への拡販・用途展開を目指す。

 

 

 

PAGE TOP