2019年04月03日

コダックジャパン(本社・東京都品川区、藤原浩社長)は4月3日、豊国印刷㈱(本社・東京都文京区目白台3の29の18、廣田浩二社長)で「SONORA Plate Green Leaf Award」の授賞式を執り行った。

 

「SONORA Plate Green Leaf Award」は2014年にスタートした、品質や生産量を落とさずに環境・経済の両面で大きなメリットをもたらす「KODAK SONORAプロセスフリープレート」にちなんだ賞。

グローバルリーダーとして持続可能な印刷ソリューションを推進する同社が、持続可能な印刷会社経営や製品・サービス・運用において環境負荷軽減に取り組み、とくにすぐれた実績をあげているユーザーを表彰している。

受賞企業は各社ともKODAK SONORAプロセスフリープレートを実際のオペレーションで運用しており、持続可能な事業の実現への投資に継続的に取り組んでいる。

賞の評価ポイントとしては、エネルギーおよび水利用の効率化を推進する経営方針、地域社会のサステナビリティプログラムへの参加、環境に配慮した資材の使用などが挙げられ、エントリーされた全企業について同社の審査委員会がスコアを付けて評価が行われた。

 

藤原社長(左)と廣田社長

藤原社長(左)と廣田社長

今回は世界中のKODAK SONORAプロセスフリープレートのユーザーの中から13社が選ばれ、豊国印刷はその中の1社として受賞した。

豊国印刷については、「売れないで返本されてきた本は廃棄することになるが、それが環境に与える負荷はとても大きく、出版印刷業界全体として返本率を下げる取り組みはとても重要となる。豊国印刷では“SONORA”を採用したことにより、無処理版で現像工程がないので出力時間が短縮できること、さらにスケジュール通りに効率良く刷版を印刷工程に回せば版替えが頻繁な小ロットの仕事でも刷り出し時間が短縮できて短納期対応が可能になった。その結果、これまでは小ロット生産の下限を1600部としていたが、それが300部まで引き下げることに成功。それにより、小ロットの印刷対応により在庫を持たず、素早く書店に本を届けるというビジネススタイルを確立した」という点が高く評価されての受賞となった。

 

SONORAを出力するCTPでは自動現像機が不要なので省スペースになる

SONORAを出力するCTPでは自動現像機が不要なので省スペースになる

式の冒頭、あいさつに立ったコダックジャパンの藤原社長は「コダックは長い歴史を通じ、環境にやさしいサステナブルな社会に貢献しようと企業努力を続けている。環境にやさしいケミカルフリープレートの“SONORA”は、今では当社が出荷するプレートの2割超を占めるまで普及している。これは世界的にも、環境にやさしい社会を作るという大きな波がきているからだろう。そのようなコンセプトの下に開発された当社の製品を使いこなし、かつ我々の取り組みに同調してもらえるユーザー様に授賞できることは本当に喜ばしい。豊国印刷様は講談社グループの印刷部門を担う中核企業で、そのような業界全体に影響力を持つユーザー様と一緒に仕事をして、このような結果を出せて嬉しく思う。要求品質が厳しい出版業界の中で、先頭を切ってケミカルフリープレートを採用して頂き、そしてこの賞を受賞されたことは大きな価値と意味のあることだ」と述べた。

 

豊国印刷が「KODAK SONORAプロセスフリープレート」のテストを開始したのは平成29年8月で、間もなくCTPから自動現像機を取り外してプレートを「SONORA」に一本化した。

印刷機は、油性の1/1色の両面枚葉印刷機(菊全判・四六全判)5台を擁し、文庫や単行本、漫画などの本文印刷をしている。

墨1色の出版印刷はごまかしがきかず、文字が少しでも太ると濃く見えて誌面の印象ががらりと変わる上、重版でも変わらぬ品質再現が必須条件になる。

このような条件も、現像レスの「SONORA」の長所に沿っていることから採用されている。

 

 

 

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