2019年03月28日

東印工組足立支部は3月28日、東京・足立のあだち産業センターで3月度の勉強会を開催し、「海外視察報告会 世界から見た日本印刷業界現状!」と銘打ったセミナーを開講した。

このセミナーでは同支部の瀬田章弘支部長(弘和印刷㈱・社長)が講師となり、全印工連の業務で昨年は成長する印刷会社の視察で欧州へ、そして今年は音楽と映像とインタラクティブの世界的なクリエイティブイベントSXSW2019の視察・出展で米国へ訪問して現地で感じたことについて報告。さらに、今後の印刷業界の傾向についても語った。

 

セミナーの中の大きなトピックスとなったのが、SXSW2019への出展について。

勉強会のようす

勉強会のようす

SXSW2019は、3月8日から17日まで米国・テキサス州オースティンで開催された、スタートアップ企業や映像クリエーター、ミュージシャンの登竜門となる95ヶ国・40万人が参加する世界的イベントで、参加者は自分たちの新鮮・斬新なアイデアを世界に向けて発信される。

そのイベントでは、経産省や企業、アーティスト、学術関係者、文化人などによる未来のビジョンと風景を模索・発信する日本館(The New Japan Islands)が3月9日から11日まで設けられ、衣食住や歴史、風景、趣味、文化、暮らしなどをはじめとしたさまざま観点から日本の魅力が発信された。

その日本館で出展されたコンテンツの1つが、全印工連が組織した実験的クリエイティブユニット「CMYK」による「大喜利印刷」だ。

 

「大喜利印刷」とは、Twitter上にある“欲しい”のつぶやきを参考にして、年間2000万㌧以上排出されている古紙の印刷廃材を再利用し、ユニークな視点でプロダクトを開発するプロジェクト。

印刷廃材とアイデアと技術を掛け合わせ、さまざまなアイテムが生み出している。

 

SXSW2019での大喜利印刷ブースでは、▽早弁専用ゴーハン英和辞典(辞書の中にお弁当箱を仕込み、ページをめくるだけで安心・安全な早弁ができるもの)、▽紙ナプキンメモ帳(気軽に書ける紙ナプキンのメモ用紙で、古本をイメージする香りもついている)、▽パラパラまんがマシンP16号(16枚のパラパラまんがを手動回転させるもので、エンドレスに楽しむことができる)、▽ガムテープ文字ジェネレーター(カラフルな印刷のヤレ紙からさまざまな形のカードを作成し、楽しく自由に、さまざまな文字を創作できるもの)――を出展。

日本の印刷会社には、「あったらいいな」「欲しいな」といった漠然としたニーズを、楽しく、創造的な製品づくりでサポートできる様を示すとともに、印刷会社がさまざまなクリエーターを束ねてプロデュースできるところ、そして日本人特有のくだけた観点から真面目に高いクオリティで作り上げてしまうポテンシャルなどを示し、注目を集めた。

 

 

 

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