2019年03月29日

一般社団法人日本WPA(=日本水なし印刷協会、田畠久義会長)は3月28日、4月8日にオープンする東京・大田の㈱文星閣・新工場内で記者会見を開催。

バタフライロゴ

バタフライロゴ

今年4月から施行されるグリーン購入法改定(環境物品等の調達の推進に関する基本方針の改定)の中で、水なし印刷がオフセット印刷における環境保全につながるすぐれた技術の1つとして、VOC削減策として認定・推奨されることになったことを発表した。

 

今回改定されたグリーン購入法の印刷関連の部分では、オフセット印刷でのVOCの発生抑制のために印刷工場で実施しなければならない対策の1つとして、そのトップ項目に「水なし印刷システム」の導入が掲載された。

また、環境配慮チェックリストの様式例でも、オフセット印刷の環境配慮技術のトップ項目に「水なし印刷システム」が掲載されている。

さらに、「グリーン購入法(2019)調達者の手引き」では、水なし印刷、バタフライロゴ、バタフライCO2ロゴの詳細な説明が、画像付きで記載されている。

 

(左から)日本WPAの小川事務局長、田畠会長、奥副会長

(左から)日本WPAの小川事務局長、田畠会長、奥副会長

会見の冒頭、あいさつに立った同会の田畠会長は「今年の4月1日に改定・施行されるグリーン購入法およびグリーン購入の調達者の手引きに、新たに水なし印刷が採用された。とくに印刷物発注のガイドラインとなるグリーン購入の調達者の手引きにおいては、バタフライロゴやバタフライCO2ロゴ、そして水なし印刷の環境優位性が詳しく書かれている。これは、国などの機関において水なし印刷の価値が正式に認められ、かつ高く評価してもらえたものと考えている。今後、国だけでなく全国の都道府県にも働きかけていきたい」と述べた。

また、同会の奥継雄副会長は「大手企業が発行する環境報告書、CSR報告書、事業報告書といったIR系の印刷物において、バタフライロゴは環境ラベルでもっとも多く採用されている。これまで積み重ねてきたこのような実績が、今回のグリーン購入法の項目に採用されたことに繋がったと自負している。当会の活動や取り組みが広く認めてもらえて、とても喜ばしい。今後は、さらに刷りやすさに関する技術を追求していって、水なし印刷を採用する印刷会社の数を増やすことで、グリーン購入の調達者が発注先の選択を豊富にできるような活動をしていきたい」と述べた。

 

 

グリーン購入法の役務の内容に関しては、関係者からの提案書に基づいて3年に1度改定が行われる。

これまでは印刷役務におけるオフセット印刷のVOC発生抑制についての基準のハードルは低かったが、今回の改定では基準のレベルが高められ、その中で水なし印刷の有用性が評価された。

 

平成29年に環境省が中国・環境保護部との協力の枠組みの中で、中国の環境対策の専門家などの一行が日本の印刷業界におけるVOCおよびCO2排出削減についてのすぐれた事例を調査・研究するために来日し、それを同会および会員企業がサポートしていた。

そのような経緯と実績から、環境省の水・大気環境局からグリーン購入法に水なし印刷を提案するように指導があり、同会では提案書を提出。

審査部署となる環境省の大臣官房環境経済課から審査が実施され、印刷業界における印刷会社総数と比較して会員企業が少ないことからいったんは認定に難色が示されたものの、▽会員企業は中堅・大手が多く、従業員数や売上規模の観点ではオフセット印刷業界でもそれなりのウエイトを占める、▽実際の大手企業が発行する印刷物に採用される例が多く、環境系の報告書に限ると採用率が約8割にものぼっている--ことが評価されての採用となった。

 

 

 

PAGE TOP