2019年03月13日

富士フイルム㈱(助野健児社長)は、日本印刷学会の31年度表彰において、「新型新聞用無処理CTPプレートの開発」で「研究発表奨励賞」を受賞した。2月22日には、東京・中央区の日本印刷会館で開催された日本印刷学会通常総会において表彰式が行われ、受賞者に賞状と盾が授与された。
「研究発表奨励賞」は、同学会の春期・秋期研究発表会での優秀発表者に贈られるもの。富士フイルムは2015年に現像液やガムの廃液などの処理工程が一切不要という省資源を実現した新聞用完全無処理CTPプレート「SUPERIA ZN」を発売,その優れた性能を継承しながら、新聞用無処理CTPのさらなる環境負荷低減および刷りやすさ向上に貢献できるよう研究開発をすすめ、①合紙レス化②エッジ汚れ防止効果とエッジ描画性の両立--の2点を実現した「SUPERIA ZN-Ⅱ」を2018年に発売した。今回の受賞は、この研究発表に対して贈られた。
【合紙レス化】
従来の新聞用無処理CTPプレートは、輸送・積み替え時のキズ発生やセッター給版時の多重給版を防止する目的で、プレート間に合紙を挿入していた。合紙レス化とは、さらなる環境負荷低減のため、新たにプレート裏面にマット剤を敷設する「MBW(mattness Backside Wrapping Technology)技術」を採用することで、合紙を不要にした。
【エッジ汚れ防止効果とエッジ描画性の両立】
プレートのエッジ部に付着したインキが紙に転写してしまうという、新聞印刷に特有の「エッジ汚れ」を防止するため、従来の新聞用無処理CTPプレートではエッジ部に親水化処理を行っていた。そのため、エッジ部において描画で
きない領域が生じていた。そこで同社では、エッジ汚れ防止効果とエッジ描画性の両立するため、エッジ汚れの防止とエッジ部での画像形成を両立するため、感光層全体に親水化剤を含ませ、機上現像によってエッジ部へ親水化剤を移動する「DDS(Drag Delivery System Technology)技術」を採用することで、エッジ汚れ防止効果とエッジ描画性の両立を達成した。

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