2019年01月20日

「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」が1月17日から3月24日まで、東京・六本木の六本木ヒルズ森タワー52階「森アーツセンターギャラリー」で開かれている。日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション、森アーツセンターが主催、凸版印刷ほかが協賛している。
 

北斎の代表作としては、“Great Wave”と称されて世界的に名高い「神奈川沖浪裏」を含む「冨嶽三十六景」シリーズ、19世紀のヨーロッパにおけるジャポニスムの流行の契機となった『北斎漫画』などが一般的に知られているが、これらは約70年に及ぶ北斎の画業の一端にすぎない。
 

同展では、北斎の絵師人生を作風の変遷と主に用いた画号によって6期に分けて紹介する。
①勝川派の絵師として活動した春朗期(20~35歳ごろ)、②勝川派を離れて肉筆画や狂歌絵本の挿絵といった新たな分野に意欲的に取り組んだ宗理期(36~46歳ごろ)、③読本の挿絵に傾注した葛飾北斎期(46~50歳ごろ)、④多彩な絵手本を手掛けた戴斗期(51~60歳ごろ)、⑤錦絵の揃物を多く制作した為一期(61~74歳ごろ)、⑥自由な発想と表現による肉筆画に専念した画狂老人卍期(75~90歳ごろ)と、その壮大な画業を通覧。
国内外の名品、近年発見された作品、初公開作品を通じて、真の北斎に迫る。
 

20歳のデビュー作から90歳の絶筆まで、同展に出品される作品数は約480件(会期中展示替えあり)。十数年ぶりに東京で開かれる、大規模かつ網羅的な北斎展。国内外から集められた名品・貴重品によって、北斎の全貌を知ることのできる待望の機会である。

 
多数の初公開作品を揃えていることも同展の特徴で、アメリカ・シンシナティ美術館が所蔵する「向日葵図」(肉筆画)は、北斎が88歳の時に描いたものだが、その凛とした姿には、衰えを知らない北斎のエネルギーがみなぎっている。また同館の「かな手本忠臣蔵」(小判、10枚)は近年発見された貴重なもの。旧津和野藩主家が所蔵していた摺物(非売品の特製版画)、大小暦も必見。118点を4期にわけて全点を公開する。
 
 

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