2018年12月20日

日本カレンダー暦文化振興協会(中牧弘允理事長、暦文協)は、12月3日の『カレンダーの日』に、東京・代々木の明治神宮で「新暦奉告参拝」の斎行と、記念講演を開催した。「新暦奉告参拝」は来年「平成31年(2019)」の暦原本を奉告し、国民の平和と幸福を祈願する神事で、役員、一般会員ら約100人が参加した。
 

神楽殿前から神職の後に続いて直会殿へ

神楽殿前から神職の後に続いて直会殿へ


 

中牧理事長はじめ役員は、午前9時30分に明治神宮の神楽殿前から神職の後に続いて、直会殿で修祓を受けたのち、本殿奥で参拝と玉串拝礼を行い、一般にはまだ目に触れない来年の暦原本を奉告し、暦を手にするすべての人々の平和と幸福を祈願した。
 

10時から希望者も参加して、神楽殿で平成31年(2019)の幸福を祈願し、祈祷を斎行した。この後、参集殿に移動し、記念講演「世界を変えた暦の歴史」が、学校法人谷岡学園・谷岡一郎理事長によって行われた。
 

講演に先立ち、中牧理事長は「峻厳な明治の森において、新しい暦を奉納することができた。来年は改暦を控えて、報告ができたのはなによりである」とあいさつした。
 

次に谷岡理事長による講演が行われた。内容は、例えば58穴ゲームは、月齢2回分の表示用で航海に使われてきたなど、古代から伝わるボードゲームは、暦と密接な関係があるというエキセントリックな題材であった。月は、数の概念、潮の満ち干によって生産手段を増やし、交易を盛んにし、文字・共通語、通貨、資本の出資率を出現させた。太陽は、1年のサイクル、星の動きを含めて、天文学、数学・科学などを発展させていった。それらはゲーム盤に痕跡が残っているかもしれない、という仮説を谷岡氏は展開した。その後の質問コーナーも大いに盛り上がった。
 

2019暦予報、1月6日部分日食 12月26日金環日食

 

特別講演のあと、「平成31年(2019年)暦予報」と題して、中牧理事長が「1月6日の部分日食」「12月26日の金環日食」「祝日としての天皇誕生日がない年」「3連休8回、4連休・5連休なし」「10連休・4月27日(土)~5月6日」など来年の暦トピックスを発表した。
 

中牧弘允理事長

中牧弘允理事長

 

苦慮した1年 暦に関心は集まった

 

最後に全国カレンダー出版協同組合連合会・強口邦雄特別理事より「今年は、元号・祝日がなかなか決まらないので非常に苦労した。カレンダーに携わる方々は頭を悩ませたのではないか。カレンダーは1年間の方向を決める羅針盤であり、決めるのは政府である。政府にはいつも2年先に暦を決めていただきたいとお願いしてきたが、今回は様々な事情で決められないということで苦慮した。しかし、これでマスコミが暦のことを取上げて、人々に周知した。これからも国民の皆さんには、カレンダーに興味を持ってほしい。日本は四季が豊かで、季節の暦情報が世界にまれをみるくらい盛り込まれている。日本のカレンダーはガラパゴスと言われるかもしれないが、皆さんの知恵をいただきながら、日本の暦は素晴らしいと言われるように頑張っていきたい」と閉会のあいさつがあった。
 
 

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