2018年12月20日

埼玉県印刷工業組合(岩渕均理事長)は11月16日、神奈川県海老名市の富士ゼロックスの新拠点「Future Edge」で見学バスツアーを行った。バスツアーは、富士ゼロックス埼玉㈱と富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱との共同企画。
 

岩渕均理事長

岩渕均理事長


 
この拠点は、富士フイルムグループの富士ゼロックス㈱(玉井光一社長、東京・港区)が、印刷技術を活用したコミュニケーションの変革に、顧客とともに取組むオープンイノベーション拠点として、2018年5月30日に神奈川県の海老名事業所内に開設した。技術開発拠点である海老名事業所内にあることで、営業やシステムエンジニアだけでなく、開発や生産の担当者も直接顧客と課題を議論しながら、新たなビジネスモデルの実現に向けて迅速に動くことを可能にしている。
 
Future Edge 1階で

Future Edge 1階で


 

見学は、鍋倉光伸GCS事業本部Future Edge推進部コンシェルジェマネジャーの引率で進んだ。冒頭あいさつで鍋倉マネジャーは「ここは2階のSmile Gardenのセミナールームである。各社の担当者に来てもらい、デジタル印刷化して何が変わるのか議論してもらう場である。1階はSmart Factory。インラインのワークフロー、オフラインの中綴じ製本、DMの自動封入封緘機を含めて、多くの自動ラインをご覧いただける環境を用意している」と話した。
 

鍋倉光伸マネージャー

鍋倉光伸マネージャー


 

取材規制が厳しく、うまく伝えられないのが残念だが、トーク・解説の時間と、実際の見学を織り交ぜて飽きさせずに見せてくれた。とくにデジタル印刷におけるシルバー、ゴールド、メタリックカラーの輝度が目を引いた。通販カタログなど束のあるものも、一般ユーザーには、デジタル印刷とオフセット印刷の違いがわからないだろう。
 

懇親会の際、質疑応答の時間が設けられた。一問一答は、次のとおり。
 
岩渕理事長 「このセンターは、インクジェットや後加工の大量のジョブをやる場所だが、PODもここで行うのか」
富士ゼロ 「みなとみらいにセンターがあるが、オフィスビルなのでインクジェット機を置けない。本、データプリント、冊子型のDMなどは、これから伸びるとみており、その生産拠点を海老名事業所に設けた。従来のPODはさらに強化しなければならない。埼玉を含め、全国にショールームがあり、六本木にはGCS東京というPOD専門のセンターを設けている。六本木と埼玉はいずれ結ぶが、ここのコックピットとすべて連携する。顧客が埼玉にいても、海老名をのぞける環境にする」
 

岩渕理事長 「印刷機で刷るものと、ぶつかる面もあるかもしれない」
富士ゼロ 「インクジェットとオフセット印刷の生産量が近づいてくると思う。オンデマンドは、中途半端な生産性ではなく、もっと現場よりに入って、検査装置も含めて、何も手をかけずにできるモデルになっている。1000万円を切って、さらに普及すると思う」
 

埼印工 「それは印刷会社でなくても、一般の会社に置いてもらう環境になっているのか」
富士ゼロ 「正直そうなると考えられる。これまではメーカー側の思惑であるが、もう一つのキーワード、それは働き方改革である。ますます人が減る中、オフィスでどこまで作業をやらせるか。基本的には自社内で印刷することであるが、それを協力印刷会社に渡して、印刷するという選択肢もあり、そこでジョブは伸びると思う」

 

 

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