2018年12月06日

富士フイルム㈱(社長:助野 健児)は、従来比1・5倍の 高い耐刷性・UV印刷適性を実現した、SUPERIA完全無処理 サーマルCTPプレート「SUPERIA ZD-Ⅱ」を発売した。同製品は、2017年に発売した高耐刷タイプの完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZD」をさ らに進化させ、耐刷性・品質安定性・視認性を高めているのが特徴。これにより、昨今導入が増えているUV印刷や、オフセット輪転機でのロングラン印刷などにおいてもより安定した印刷が可能になる。なお、本製品の発売により、一般商業印刷向けのSUPERIA完全無処理サーマルCTPプレートは、スタンダードタイプが「SUPERIA ZP」、高耐刷タイプが「SUPERIA ZD-Ⅱ」というラインアップになる。
完全無処理CTPシステムは、アルカリ現像やガム処理などの処理工程がなくなることから、現像液・ガム液や水の使用および廃液がゼロになり、自動現像機の液交換やメンテナンスなどが不要になるほか、駆動のための電気の消費もゼロになりまする。さらに、自動現像機が不要になることから有処理CTPに比べ大幅な省スペース化が可能になるなど、さまざまなメリットが得られる。
同社は、2007年に世界で初めて完全無処理CTPプレートを商品化して以来、より高い品質性能、優れた取り扱い性を追求し改良を重ねてきており、2015年からは、オフセット分野の省資源ソリューション「SUPERIA」を展開し、その中心的な製品として、第4世代となる完全無処理CTPプレート「SUPERIA ZP」を発売。さらに2017年には、耐刷性を高め、UV印刷適性・ロングラン適性を持たせた「SUPERIA ZD」をラインアップに加えた。
同社の完全無処理CTPプレートは、処理工程が一切不要になることによる全方位的な環境性能と、多様な用途に対応する優れた印刷性能が世界的に高く評価され、現在、国内はもとより、海外でも導入が進んでいる。これまで、完全無処理CTPプレートは油性枚葉印刷用途を中心に採用が進んでいたが、近年は、短納期対応や高付加価値印刷に有効なUV印刷機の導入が急増し、UV印刷での無処理化のニーズも高まってきた。また、印刷周辺資材の多様化により、プレートの耐刷性能がさらに必要になるという課題も見られるようになっている。こうした状況を踏まえ、より高い耐刷性と品質安定性を持つ新世 代の完全無処理CTPプレートとして開発したのが「SUPERIA ZD-Ⅱ」である。
従来の高耐刷完全無処理CTPプレート「SUPERIA ZD」は、スタンダードタイプである「SUPERIA  ZP」の基幹技術を引き継ぎながら、感光層に「HDN技術」、砂目に「MGZ技術」を新規投入することで、優れた耐刷性・UV適性・耐汚れ性を実現していた。今回発売した「SUPERIA ZD-Ⅱ」では、「MGZ技術」の設計思想を継承しながら、さらなるレベルアップを図り、ZDの約1・5倍という圧倒的な耐刷性を達成するとともに、描画品質の安定性、版面の画像視認性も向上させ、プレートとしての信頼性をいっそう高めている。
SUPERIA ZD-Ⅱの主な特徴はつぎのとおり。
▽圧倒的な耐刷性・UV適性を実現=砂目表層面のマイクロポアだけを高精度に多段階化し、感光層との密着力をアップする「MGZ技術」。この技術の効果を最大化するために、大径ポアの形状・大きさを自由に制御できる「Shaping Ideal Bowl技術」を新たに開発。MGZ技術との掛け合わせにより、突発的な感光層の剥離をも防止し、 「SUPERIA ZD」の約1.5倍という圧倒的な耐刷性・UV適性を実現。
▽画像の視認性が向上=マイクロポアの再設計によって砂目による拡散反射を制御したことで、露光後の画像コントラストが向上。「SUPERIA ZD」に比べ、絵柄の視認性が高まっている。
▽描画品質の安定性が向上=感光層の設計最適化により、露光ラチチュードが拡大し、幅広いプレートセッターで高品質かつ安定した露光が可能。

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