2018年11月16日

凸版印刷㈱は、培ったカラーマネジメント技術を活用し、印刷する用紙の種類、印刷方式、インキの色を指定するだけで、最終印刷物の仕上がりの色調を、ディスプレイ上で確認することができるカラーマネジメント(CMS)クラウドサービス(CMSクラウド)を開発、11月から運用を開始した。

 

カラーマネジメントとは、ディスプレイやプリンタ、印刷物など異なるデバイス間で色の調整を行い、表示色の統一を図るための技術。印刷に使われるさまざまな機器と、実際に本生産で使用される印刷機の色のズレをなくすために、カラーマネジメントに基づくデジタル処理や画像変換などの調整を施し、色校正に活用してきた。

 

CMSクラウドは、プロセスカラーだけでなく、特色にも使用できる高精度なカラーマネジメントエンジンを、クラウドサービスとして提供するもの。これまで生産現場で培ってきた技術やノウハウを活用し、オフセット印刷、グラビア印刷など幅広い印刷方式の色再現を行うことができ、チラシ・カタログはもちろん、雑誌や書籍、包装材などの印刷に対応している。

 

さらにクラウドサービスとして、国内外の複数拠点で利用可能な色校正システムとしても運用できる。

 

具体的には、印刷方式や使用する用紙などの条件を入力することで、システム内部でカラーマネジメントエンジンがプロファイルを作成。レイアウト済の紙面PDFデータをアップロードすることで、ディスプレイ上で実際の最終印刷物と同じ色調が表現される。
 

 

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近年、生活者のニーズが複雑化するにつれ、求められる商品も多様化していく。これにより、企業や製品のブランディングが重要となり、企業ロゴ色や製品のイメージ色を印刷物で正確に再現することが重視されるようになった。

 

ディスプレイやプリンタ、印刷機では使われる基本色や色域が異なるため、カラーマネジメントシステム(CMS)を用いて表示色を統一する必要がある。そのなかで、さまざまな条件の印刷仕上がり色を予測する技術を磨き、ノウハウとして蓄積してきた。

 

凸版印刷は色彩工学に基づき、使用する特色の色見本と印刷条件を指定するだけで印刷再現されるすべての組み合わせ色を予測できる高精度なカラーマネジメント技術を確立。

 

これにより、実際に印刷することなく、ディスプレイやプリンタで最終印刷物の色確認を可能にした。

 

さらにこの技術をオンライン上で利用できるクラウドシステムとして開発し、自社内だけなく、ブランドカラーの印刷色管理などを社外でも利用できる形で提供する。

 

今後は、CMSクラウドサービスによるオンライン校正システムや、設計段階での色再現シミュレーター用途での展開をはかり、2020年に約70億円の受注を目指ざすとしている。

 

 

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