2018年11月14日

本社・第1工場

本社・第1工場

㈱石田美術印刷所本社・第1工場(石田清志社長、東京都台東区東上野6の19の17)は、1990年3月に操業開始。主に商業印刷を扱う、正規従業員9人の工場である。廃棄物管理から、近隣への騒音配慮、さらに従業員の健康管理に至るまで、環境対策に力を入れるとともに、町に溶け込み地域と共存しながら事業を営んでいる。
 

石田清志

石田清志社長

石田美術印刷所の設立は1965年4月。下請け業を中心にスタートし、現在は本社・第1工場のほか、同じ台東区内に第2工場(松が谷2の19の1)、そして第3工場(松が谷3の16の8)を保有。第1工場と第2工場は東京都印刷工業組合(東印工組)の環境推進工場登録のほか、昨年12月には、日本印刷産業連合会(日印産連)のグリーンプリンティング(GP)の工場認定も取得している。
 

同社には、後掲のような環境方針(2014年8月に制定)がある。環境への配慮を目的としたもので、環境活動に本格的に取り組みはじめたのも、この頃のことである。
 
台東区にはかつて、多くの中小印刷会社が事業を営んでいたが、ほかの地区と同様、郊外への移転や廃業などにより、その数は年々減少傾向にある。近年は、マンションなどが建ちならび、近隣への騒音対策は欠かせないものとなった。
 

とくにフォークリフトの爪の揺れる音や、コンプレッサーによる地響きに対して、近隣から苦情が出た際には、フォークリフトの電動化、路面段差の解消などの対策を講じた。
 
コンプレッサーについては、「震動や音を抑えるために、装置を支える4本の足の下の部分に、自転車のチューブを切って入れるなど、コストをかけない工夫を凝らした。作業時間も朝は8時から、夜間は6時ごろまでの限られた時間内で操業している」と石田社長。
 

電力料金や水道料金管理などのほか、1週間に1度は、3つの工場の担当者が集まり、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の項目をチェックするとともに、作業の確認や情報交換を行っている。
 

産廃物は、分別され置かれている

産廃物は分別して保管

工場内の一画にあるリサイクル置き場(古紙置き場)には、損紙(ヤレ紙)、ワンプ、段ボールのスペースがあり、産廃物保管場所には、廃油、金属屑、廃プラなどがきれいに分別され置かれている。薬品に関しては、ウエスを蓋付きの容器に入れ匂いをシャットアウト。薬品も匂いの出ないものに変えた。さらに喚起口を増やすなど作業環境の快適化に力を入れている。
 

石田社長は地域とのかかわりを大切にし、町内会役員のほか防災訓練のポスターや盆踊りのポスター、小中学校の会報などの印刷を行うなど、地密着型の姿勢を貫く。
 

3つの工場を一カ所に集結

 

また従業員の健康を気にかける石田社長は、「印刷機を洗う時に溶剤などから発生する有毒ガスは、防ぎようがない。メーカーにもわれわれと一緒に、工場環境を意識した対策を考えてもらえるといい」と注文も。
 

そして「いずれ3カ所に分散している工場を1カ所に集結し、理想的な印刷工場を建てたい。そのとき、改めて環境優良工場に挑戦できれば」と今後への思いを明かす。
 
 

環境方針

 
基本理念
石田美術印刷所は環境と調和した豊かな循環型社会をめざし企業活動を通じて地球環境に貢献します。
 

基本方針
1.当社は事業活動及び製品・サービスに伴う環境影響を特定し、環境目的・目標を設定し、定期的見直しを行い継続的な改善に努めます。
2.適用される法規制を遵守すると共に汚染の防止に努めます。
3.環境保全に取り組みリサイクルの配慮や廃棄物の削減や騒音等の環境負荷の削減に努めます。
4.省エネ・省資源を推進し資源の有効活用に努めます。
5.グリーン製品の開発に努めます。
6.環境配慮資材の優先購入に努めます。
7.従業員への環境教育を実施し環境意識の高揚に努めます。
8.環境方針を公開します。

 
 

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