2018年10月29日

印刷白書2018

印刷白書2018

日本印刷技術協会(JAGAT、塚田司郎会長)は10月25日、『印刷白書2018』を発行した。
 

第1部特集のテーマは「デジタル×紙×マーケティング」。
プロローグ「『デジタル×紙×マーケティング』で新規ビジネスモデルを創出する」(JAGAT CS部・上野寿)、特集1「デジタル化された印刷メディアの再定義」(アウトブレインジャパン顧問/アビームコンサルティング顧問・本間充)、特集2「デジタルマーケティングにおける紙メディアの特性」(JGAT専務理事・郡司秀明)、特集3「『情報のデジタル化』と『情報処理の高度化』で進化するマーケティング」(経営コンサルタント・小林啓倫)で構成。
関連資料「情報流通量/DTP・デジタル年表」、コラム「情報デザインで相手にわかりやすく伝える」(上野寿)を収録。
 

第2部は印刷産業の動向、印刷トレンド、関連産業の動向。これまでの潮流(マクロトレンド)の中で、この1年(2017年度)を概括し、その中から本年度のトレンド、動向を把握する。産業構造から見た印刷産業、産業関連表による印刷需要、上場企業分析などを掲載。
 

第3部は印刷産業の経営課題。印刷産業を取り巻く経営環境を分析し、社内リソースを活用し、新市場を切り開くための課題について取り上げている。地域活性化をはじめ、経営管理、クロスメディア、デジタルマーケティング、人材などを取り上げ、進むべき方向性を示唆する。人工知能(AI)とソーシャルメディアの最新トレンドにも触れ、次世代のビジネスモデルを検討する。
 

新たなチャレンジの参考に

 

塚田会長は巻頭で大要次のとおり刊行の趣旨を示している。
 
「今年は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、デジタルトランスフォーメーションの重要性が叫ばれ、上場企業には浸透し始めた。設備投資を後押しする自治体の補助金や政府の減税措置もやや一段落して、印刷業界においても先進的な企業では、印刷物製造上のワークフローオートメーション、顧客のマーケティング活動をサポートするマーケティングオートメーション、Web to Printによる受発注や決済の自動化など、あらゆる業務プロセスにおいて、タッチポイントを減らすべく、システムの改善が行われていると思われる。
 

当協会では2015年春に『未来を創る』を出版し、印刷企業が2020年までに何をするのか、どのような会社へと変わっていけばよいのかについて提示してきた。20年の始まりを迎えるまで、いよいよあと1年余りとなった。印刷企業は関わっている製品の種類によって、その未来はずいぶんと違うが、一般に情報コミュニケーションの分野では、新しいサービスステーションが必要で、企業のマーケティング活動には、マーケティングオートメーション、サイネージ、イベント、紙以外にもデータベースの管理や、動画、ソーシャルメディア、レスポンシブWebデザイン、フルフィルメントなどがあり、縮小していく従来市場ではM&A、新たな市場には他企業とのアライアンスも考えていくべき課題である。
 

18年はJAGATでは『デジタル×紙×マーケティング』をテーマとしてやってきた。今年もこの印刷白書が各企業の皆様にとって新たなチャレンジについて考える際の参考となることを願っている」
 

A4判152ページ、定価9167円(税別)。
 
 
 

 
 

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