2018年10月18日

 (一社)日本画像学会(東京工芸大学内、面谷信会長)は、同学会の創立60周年を記念して創設した「複写機遺産」の初めての認定先を決定した。12月7日午前9時半から午後4時半まで東京・一ツ橋の一橋講堂で開く日本画像学会60周年記念シンポジウム「イメージング技術の未来展望」の中で、複写機遺産認定式・複写機遺産認定記念講演を行う予定。
 

 同学会は、国内メーカーから申請された多数の機種について、複写機技術発展史上の重要性や、国民生活、文化・経済、社会、技術教育に対しての貢献と、その独自性や歴史的特徴を評価した結果、第1回の認定機として、以下の4機種を認定した。
 

 【2018年度複写機遺産】
 ▽「リコー リコピー101」(リコー):複写の代名詞「リコピー」の起源となった卓上複写機
 ▽「富士ゼロックス 914」(富士ゼロックス):国内で製造された初めての乾式電子写真方式の事務用複写機
 ▽「キヤノン NP-1100」(キヤノン):ゼロックス社の特許網を破った独自技術による普通紙複写機
 ▽「コニカ U-Bix480」(コニカミノルタ):国産技術による最初の間接乾式電子写真複写機
 

 18年は、日本画像学会の創立60周年であるとともに、米国のチェスター・カールソンが、1938年10月22日に最初の電子写真画像形成実験に成功してから80周年にあたる。電子写真技術を用いた複写機、プリンターの普及が、オフィスにおける事務作業、文書処理業務に革新をもたらした。電子写真技術の発展は、日本の情報機器産業に携わる企業の研究者や技術者が世界を大きくリードし、また学術的側面からは日本画像学会が強力に支えてきた。
 

 カールソンの発明から80年を迎える18年、日本画像学会は、創立60周年を記念し、日本における複写機産業の原動力となった初期の複写機の、技術的、社会的功績を顕彰し、現存する歴史的複写機に採用された技術を長く記憶にとどめ、後世に伝えるために「複写機遺産」を創設して認定する事業を開始した。
 
 

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