2018年10月23日

日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ、中村耀会長)と、NPO法人日本自費出版ネットワーク(中山千夏・川井信良代表理事)主催による「第21回日本自費出版文化賞表彰式」が、10月6日午後、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で開催された。今回の応募総数は7部門・507作品。大賞の「福地順一著『石川啄木―その人生・文学・時代―』」以下、部門賞7点、特別賞7点、入選57点を表彰した。
 

21回目を迎えた日本自費出版文化賞表彰式

21回目を迎えた日本自費出版文化賞表彰式


 

はじめに主催者を代表して中村会長が、次のようにあいさつした。
 

「ジャグラは、印刷を生業とする企業の全国組織で、とくに自費出版を手掛ける印刷会社が多く所属している。一般書店で取り扱われることの少ない優れた自費出版書籍に光を当てるために、文化賞を設置し、今回で21回目を迎えることができた。これもひとえに、皆さん1人ひとりが本を身近に感じ、思いを込めて1冊の本を生み出し続けていただいているおかげ。改めて日々の創作活動に感謝する。
書店に並ぶ出版物の売り上げが減少する中、自費出版の創作活動が日本の文字文化を支える社会貢献のひとつになっている。書籍のデジタル化も進んでいるが、紙の持つ手触りや温もり、行間から伝わる著者の思いなどを大切にしていただきたい。なお9月に行われた日本印刷産業連合会『印刷の月 記念式典』で、日本自費出版ネットワークは特別賞を受賞した。日頃の活動が高く評価されたことを大変嬉しく思う」
 

中村耀会長

中村耀会長


 

表彰に先立って、9月5日の最終選考会のもようを放映。中山代表理事が審査の感想を含めたあいさつを行い、同時に最終選考委員を壇上で紹介した。
 

中山千夏代表理事

中山千夏代表理事


 

表彰式では、応募総数507作品(7部門)の中から選ばれた大賞1点、部門賞7点、特別賞7点、入選57点の作者を称え、賞状と記念品を贈呈。併せて自費出版アドバイザー認定式も行った。入賞者スピーチでは、それぞれ約5分ずつ、作品に対する思いや感想を語った。
 

最後に後援団体を代表して、日本印刷産業連合会の小野隆弘常務理事が感想を述べたあと、こう結んだ。
 

「電子メディアから紙メディアへの移行が進んでおり、印刷業界は厳しい環境下にある。雑誌、新聞、書籍を含めて紙メディアは減り続けているが、手に持ち、開いて見る本が本当になくなっていいのか。書籍を愛する皆さんと印刷業界が一丸となって、紙の文化を盛り立てていきたい」
 

入賞・入選作品などが展示された

入賞・入選作品などが展示された

 

今井茂雄氏が寄付

 

また表彰式の席上、日本グラフィックサービス工業会元会長の今井茂雄氏は、「関係者のこれまでの苦労のおかげで、自費出版業界が発展することができた。自費出版ネットワーク活動に役立ててほしい」と500万円を寄付、中山代表理事に目録を手渡した。これに対し、今井氏には感謝状が贈られた。

 

PAGE TOP