2018年10月10日

方正㈱(本社・東京都文京区、管祥紅社長)と㈱アスコン(本社・広島県福山市、中原貴裕社長)は共同で、AIを利用したチラシ校正支援システムを開発した。

 

方正の管社長(左)とアスコンの中原社長

方正の管社長(左)とアスコンの中原社長

折込チラシの制作過程では印刷物発注者と印刷会社間で何度も校正のやり取りを行っているが、これが全制作工程の中でかなり大きな時間を要することになっている。

その校正のやりとりの際、印刷物発注者からは最新の価格情報などがエクセルなどで提供され、印刷会社はそれを反映し、PDFの校正データを印刷物発注者に戻す。

店舗数の多いチェーンストアでは、競合店との関係や地域性などから、同じ掲載商品でも店舗ごとに価格が異なる場合があり、大手のチェーンストアでは、同日に折り込むチラシのバリエーションが数十種類にも及ぶことがある。

制作オペレーターは、訂正原稿と最新の制作データを目視で照らし合わせながら変更作業を行っており、校閲などのチェックも当然行われるが、通年にわたって大量の変更指示を漏れなく反映することは難しい。

さらに、商品価格の変更などの訂正が「責了」の場合、指示通りに訂正・変更されないまま印刷してチラシが各家庭に配られる事故があると、印刷会社はペナルティを課される場合もある。

 

チラシ紙面を制作したPDFデータに掲載商品の境界線をAIが判断し区分けする

チラシ紙面を制作したPDFデータに掲載商品の境界線をAIが判断し区分けする

そのような印刷会社側が抱える課題を受けて開発されたのがこのAI校正システムで、チラシ原稿の文字データと制作結果の画像データをAIが自動識別・比較することで校正漏れの箇所を発見するものとなる。

これにより校正にかかる時間とミスを大幅に軽減でき、制作効率と品質が向上する。すでにアスコンのチラシ制作現場で実運用検証段階に入っており、労務削減による制作コストダウンとミスの削減が期待される。

 

両社では今後、AI学習を継続することによって校正精度を高め、全国の印刷会社や制作会社が利用できる校正支援サービスを共同で運営する計画で、サービスモデルを想定した特許の出願を済ませている。

 

 

 

 

技術・製品-関連の記事

PAGE TOP