2018年09月04日

日本印刷産業連合会(金子眞吾会長、日印産連)はこのほど、平成30年度・第17回印刷産業環境優良工場の表彰工場を発表した。経済産業大臣賞には、池田印刷㈱京浜島工場(東京都大田区、池田幸寛社長)とトッパン・フォームズ関西㈱大阪桜井工場(大阪府三島郡、二橋高弘社長)の2工場が選ばれた。大臣賞の同時受賞は初めて。とくに池田印刷は小規模事業所部門での応募で初めて経済産業大臣賞を受賞するとともに、すべての授与賞を受賞する快挙を達成した。
 
経済産業省商務情報政策局長賞には、アインズ㈱本社工場(滋賀県蒲生市、大森七幸社長)が選ばれたほか、日本印刷産業連合会会長賞に5工場(一般3、小規模2)、日印産連奨励賞8工場(一般3、小規模5)が選ばれた。日印産連特別賞の該当工場はなかった。表彰式は9月12日に東京・千代田区紀尾井町のホテルニューオータニ東京本館「鶴の間」で開催される「2018年9月印刷の月 記念式典」の中で行われる。
 
第17回を迎えた今回は、一般部門、小規模事業所部門合計57工場(前回58工場)から応募があった。昨年度は経済産業大臣賞は該当工場なしとなったが、今回はISOや自社独自の仕組みを環境マネジメントシステムとして運用し、PDCAを回しながら活動を継続的に進めている工場の評価が総じて高く、中でも大臣賞の2工場は規模の違いはあるものの、それぞれ業界の模範となるレベルの高い活動を展開している。
 
また、このほかの会社も廃棄物の削減、省エネ、GP認定品の採用や地域の環境問題への積極的な参画など、自主的な取り組みが機能して成果を上げているところが多く、今後も業界内で水平展開できるモデル事例としての活用が望まれる。
 
第17回印刷産業環境優良工場表彰工場一覧
 

経済産業大臣賞

 
池田印刷㈱京浜島工場(小規模事業所振興部門、所属団体=全日本印刷工業組合連合会)
1983年5月に操業開始した東京都大田区京浜島(工業専用地域)にある正規従業員15人の小規模事業所であり、カタログ・パンフレット・ダイレクトメールなどの刷版~印刷~製本加工を行っている。
第4回(平成17年度)から毎回応募し、第6回(同19年度)日印産連奨励賞、第9回(同22年度)日印産連特別賞、第11回(同24年度)日印産連会長賞、第14回(同27年度)経済産業省商務情報政策局長賞と受賞ランクを向上してきた。さらに上位の経済産業大臣賞のレベルをめざし意欲的かつ積極的な環境活動が図られており、今回は前回(同29年度)よりさらに活動が進み、とくにCO2削減や作業環境管理・改善に関しては高いレベルにある。
また小規模事業所ではあるが、屋上の緑化や太陽光パネルの設置など環境投資も積極的に行っている。
経営者の環境への強い意志が感じられ、従業員にも対応のさまざまな活動が浸透しており、小規模事業所ながら大企業と比べても遜色ない環境活動を行っている。
 

池田印刷㈱京浜島工場

池田印刷㈱京浜島工場

 

 
トッパン・フォームズ関西㈱大阪桜井工場(一般部門、所属団体=日本フォーム印刷工業連合会)
2014年6月に全面改装した大阪府三島郡島本町(準工業地域)にある正規従業員351人の大きな工場であり、ビジネスフォーム(帳票)、データプリントサービスなどの製版~印刷・印字~加工工程まで総合的に行っている。
今回初めての応募であるが、ISO14001を2004年12月に取得し、その後も継続して認証を更新する中で、環境マネジメントシステムが定着しており、環境側面の抽出から目標設定、月次の環境関連会議での目標達成状況の報告・評価と見直しが行われ、環境の取り組みが仕組みとして回っており、業界でもトップクラスの活動である。
また、廃棄物の約90%を占める重量損紙の削減活動では、巻取紙装着時の表面引き裂き極小化に積極的な活動を図り、トッパン・フォームズグループの複数工場の中でトップの削減実績を上げている。
同工場の全面改装から短期間でこのような成果を上げていること、さらに工場内の活動に留まらず周辺の環境対策にも積極的に取り組み、地域の環境改善にも貢献している。
 

トッパン・フォームズ関西㈱大阪桜井工場

トッパン・フォームズ関西㈱大阪桜井工場


 

商務情報政策局長賞

(一般部門)
アインズ㈱本社工場(所属団体=全日本印刷工業組合連合会)
1988年1月に操業開始した滋賀県蒲生郡竜王町の工業専用地域にある、商業印刷物・帳票類から、企画・制作まで手掛ける印刷会社である。ISO14001を2002年11月に取得後、自社独自に進化させた環境マネジメントシステムを自主運営しており、手順書の整備~実績管理~分析のサイクルが継続的に運用されている。
積極的な設備投資による省エネの推進や、GP認定工場としての水無し印刷の拡大、カーボンオフセットの推進、FSC認証紙の使用拡大などが進んでいるほか、全印工連初のCSRスリースター認定や各種環境表彰受賞、地域との交流促進やCSR報告書の定期発行、環境関連展示会への出展など、自発的な取り組みを数多く実施。
 

アインズ㈱本社工場

アインズ㈱本社工場


 
 

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