2018年07月03日

8月27日に創立70周年を迎える㈱文星閣(中嶋幸保取締役社長)は7月2日午後6時から東京・品川のTKPガーデンシティ品川で「文星閣創立70周年感謝の集い」を開いた。約180人が参加し、盛会だった。
 

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約180人が参加した

 

感謝の集いは、早川竜也総務部長の司会で進められ、初めに同社の足跡を紹介する記念映像を上映するとともに新しいロゴを発表した。
 

文星閣新ロゴ

文星閣新ロゴ

 

来年3月 昭和島に新工場が完成

 
中嶋社長はあいさつしてこう述べた。
 
「昭和23年8月27日、設立した。現在までの歩みは映像で見ていただいたとおりである。28年間文星閣に在籍しているが、厳しいこと、困難なことはたくさんあった。その中で社員1人ひとりが常に前を向き、上を向き何とか乗り越えてきた。きょうこのように70周年感謝の集いを迎えらえるのは、ここにいらっしゃる皆様の熱いご支援のお蔭である。社員一同感謝申し上げる。来年は、われわれの希望と夢がつまった新工場が完成する。創立100周年へ向け、気持ちも新たに社員一丸となって精進していく」
 

中嶋幸保取締役社長

中嶋幸保取締役社長

 

小森コーポレーション代表取締役会長小森善治、東洋インキ代表取締役社長山﨑克己の両氏が祝辞を述べた。
 
小森氏はこうあいさつした。
 
「奥会長、正月に新しく社長に就任した中嶋社長、社員の皆様の努力、協力があって今日を迎えられた。文星閣の仕事には3つのこだわりがある。1つは品質。高品質印刷に向けて妥協しない。2つ目は顧客ニーズに応える積極的な設備投資。3つ目は納期対応。顧客に迷惑をかけない。こうしたこだわりが業界を代表する文星閣に育てた。来年の3月には待望の新工場が完成する。他所にない最新の工場をつくりたいということだ。IoTなどを活かし見える化を図っていくという新工場の構想がある。夢を与えてくれるような工場にし、100年企業になって業界をリードしていただきたい」
 

小森善治氏

小森善治氏


 
山﨑氏は「水なし印刷、薄紙のUV印刷を他に先駆けて取り組まれたことで、今日の文星閣がある。中嶋社長はこういうことをいっている。『デジタルがどんなに進化しようが、AIが進化しようが、私は企業にとって一番大切な物は「人」という考えに変わりはない。当たり前といわれるかもしれないが、私も含めて社員の成長なくして会社の成長はない。わが社には常に前を、上を向いて成長を続ける社員がたくさんいる。文星閣全員がそうであり、本物のプロ集団となるまで人材の育成・強化を徹底していく』。わたしも同感である」と述べ祝辞とした。
 
山﨑克己氏

山﨑克己氏


 
鏡開きを、メディアテクノロジージャパン代表取締役社長木谷活、日本政策金融公庫中小企業事業統括三澤幸治、城南信用金庫常勤理事上原秀生、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ東京支社長河合久仁浩、小森コーポレーション代表取締役社長持田訓、誠伸商事代表取締役社長福田和也の各氏と、奥継雄会長、中嶋社長により行い、三澤氏の「創立70周年。人間だと古希である。社員が一つのことに打ち込んで、変化に対応してきた結果である。新しい工場で新しい価値を生み出してますます発展することを祈念する」との発声で乾杯した。
 
三澤幸治氏の発声で乾杯した

三澤幸治氏の発声で乾杯した


 
「ウーマンオーケストラ」による管弦楽、社員〝万歳隊〟による祝賀を交えた抽選会などを楽しみながら参加者・社員が親睦を深めた。
 
閉会にあたり奥会長はこう謝辞を述べた。
 
「万歳隊、司会の早川にお褒めのことばをいただいた。貸し出しもする。皆様に楽しんでいただけるよう準備してきた。25年前、45周年のときに社長を継いだ。来年、昭和島に引っ越しをして、文星閣は生まれ変わる。いまをはるかに超えるパフォーマンスとなる。銀座から15分で着く。24時間365日いままで以上にフルサービスで短納期に応える。すべての面でお客様に喜んでいただける工場に生まれ変わる予定である。皆様すべてご協力をいただかないとこれからの文星閣はあり得ない。われわれは変わっていかなければいけない。この集いは、変わることを誓う会である。印刷業界、印刷会社のほんの小さな星として輝けるようになりたい」

奥継雄会長

奥継雄会長

 

UV印刷機・水なし印刷機 9台65胴が24時間365日フル稼働

 

文星閣は熟練した技術者、24時間フル稼働で動く印刷機、熟練した技術者、新技術を積極的に取り入れ、短納期、高品質の印刷を実現してきた。創立70周年を迎えさらに飛躍をめざす。創業は1948年。戦争で閉じていた家業を継ぐべく奥隆雄初代社長が大岡山で事業を再興した。明治・大正期に父親が使用していた印刷機で名刺・葉書を印刷することからスタートした。その後、活版印刷からオフセット印刷へと変わった印刷技術に対応し、都内最大規模の印刷工場へと成長した。
 
強みのひとつは印刷機で、62年にオフセット印刷機を増設して以来50年あまり多種多様な最新設備を導入することで顧客ニーズに応えてきた。
 
現在はUV印刷機3台、環境に優しく発色の鮮やかな水なし印刷機6台、9台65胴の印刷機を24時間365日フル稼働し高い生産性を上げている。
 
とくに水なし印刷では高い技術力を誇るパイオニアである。
 
日本ではまだ浸透していなかった85年に実用化研究に着手。93年に奥継雄社長が就任、他の印刷会社が次々挫折する中、事業を継続。水なし印刷を実用化に導いた。
水なし印刷は、有害な廃液を出さないため、環境に優しい印刷技術である。インキが水に影響されないため網点の一つひとつがくっきりと再現され、高精細な美しい仕上がりとなる。
99年には水なし印刷を中心とする独自のトータルな環境対応印刷システム「BEPS」を考案。水なし印刷だけでなく、印刷工程のあらゆる分野で環境に配慮するシステムに転換した。
2001年にはシカゴに本部を置く、水なし印刷協会に加盟。その後、水なし印刷にとどまらず、高品質な薄紙UV印刷を実用化した。UV印刷分野でも先駆的な役割を担い、04年には日本印刷産業連合会「印刷産業環境優良工場表彰」の経済産業省商務情報政策局長賞を受賞、15年には大田区の「優工場」に認定された。
 
さらなる高い品質とスピードを実現するために世界に数台しかない印刷機を導入している。
 
稀少な印刷機を可能にしているのは印刷に携わるスタッフの高い技術力である。社員の高いモチベーションが品質と生産性を高めている。
 
中嶋社長は「印刷は生き物である。マシンのコンディションはその時によって違うし、結局は人がどれだけそのマシンを活かすかということになってくる。どこまでいっても人である」「お客様のニーズになんでも応えられる。そういう取り組みで仕事をしていきたい。どこまでも印刷にこだわって仕事をしていきたい」と述べている。
 
大田区昭和島に新工場と新社屋を建設。2019年3月工場の移転を開始する。世界唯一の印刷機の導入も予定されており、より早くより良い印刷を追い求める同社の挑戦に終わりはない。
世界との玄関に近い立地を活かし、「印刷業として天高く星の如く」という文星閣の屋号の由来どおり、より高いところをめざし世界に発信していく。
 
 

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