2018年06月28日

全日本スクリーン・デジタル印刷協同組合連合会(吉見正彦会長)は、「第47回全国大会in埼玉〈テーマ“チェンジ”変革~未来へ伝承、新しいものへの挑戦~〉」を5月27・28日に開催した。27日は、通常総会、大会、講演会、懇親会が、さいたま市浦和区の浦和ロイヤルパインズホテルで行われ、28日は、各地観光、ゴルフ大会が行われた。主催は埼玉スクリーン・デジタル印刷匠協同組合。埼玉県の開催は14年ぶりで、110人以上の参加者を集めた。

 

埼玉県の開催は14年ぶり、110人以上の参加者を集めた

埼玉県の開催は14年ぶり、110人以上の参加者を集めた

 

鈴木典嗣氏の司会進行のもと、西田勇一副会長の開会あいさつで、大会は始まった。引き続き、大谷寛樹埼玉匠組合理事長が、主催者を代表し「先ほど総会も通過し、全国大会を迎えることができ、感謝申し上げる。埼玉の主催が決まったのが1年前のことで、どうしようかと模索し、埼玉の本当の良さを出していこう、埼玉で勝負しようと、各方面からの協力と組合員一丸となって取り組んできた。本日は大会の成功を祈って、一生懸命やっていく」とあいさつした。
 

大谷寛樹

大谷寛樹理事長


 

飯島英毅専務理事より、全国大会に先立って行われた「第47回通常総会」が、すべて承認されたことが報告された。

 

IGAS2018で作品を展示

 
次に吉見正彦全日本スクリーン・デジタル連合会会長のあいさつがあった。「現在この立場に立ち、本当にスクリーン印刷ってすごいなと感じる。形のないところから形にして、それを見た人に感動を与えるというのは、私たちの仕事の誇りである。昨年、技能五輪世界大会があった。印刷職種の日本代表は若い女性であった。私たちの業界に入りたいという若者が増えたらうれしい。IGAS2018が7月に開催されるが、関東だけではなく、全国の皆さんに協力いただき、私たちの作品を展示して、スクリーン印刷を一般の方々にも、認知してもらおうと計画している」
 
連合会の会長の要職を務め、埼玉匠組合設立の提唱者で、初代理事長である現相談役の熊沢嘉孝熊沢印刷工芸㈱会長の長年の功績を称え、表彰があった。この日、来場者には、熊沢印刷工芸より128ページ・オールカラーの冊子『スクリーン・デジタル印刷界への足跡』が配布された。
 

熊沢嘉孝

熊沢嘉孝会長


 
祝電紹介の次に、上田清司埼玉県知事の来賓あいさつがあった。「日本の識字率が高いのは、印刷技術が高いからである。イギリスの産業革命以来、明治維新まで、当時多くのヨーロッパ人が来日したが、日本人の識字率の高さに皆、驚いている。『ヨーロッパにおいては、子どもや女性を鞭で打ち捨てているけれども、日本では女、子どもにいたるまで文字に明るい』と。江戸では8、9割の人が文字に明るく、全国でも5割程度だった。それは寺小屋をはじめ、印刷技術が発達していたからだと言われている。テレビの時代劇では瓦版を江戸市中で配っているが、まさにあれは印刷技術であり、それを読む人が、巷に溢れていたという事実がある。日露戦争が終結し、ロシアの将軍が来日した。日本の兵士は路上で新聞を読んでいたが、ロシアの兵士は字が読めない、これでは負けて当然である、と納得したという。こうした日本の文明力の強さが、印刷技術の発達によるものだったことが、証明されている。現在、一般印刷は普通の家庭でも出来る時代になった。印刷事業は、困難な事業分野になっているので、スクリーン・デジタル印刷のような高度な印刷業でなければ、業として成り立たない。この素晴らしい業に従事し、発展されている皆さんに敬意を表したい」
 
吉見正彦(左)と上田清司

吉見正彦会長(左)と上田清司知事

 
続いて、来賓の伊藤光男埼玉県中小企業団体中央会会長、小野隆弘(一社)日本印刷産業連合会常務理事、小山裕日本スクリーン印刷資機材工業会会長からあいさつがあった。
 
次期全国大会案内が、佐竹博志東北組合理事長より、「東日本大震災時には、皆さんより多大なるご支援をいただき、東北組合員を代表して、厚くお礼申し上げる。東北大会を開催するのであれば、お礼を兼ねた大会を開催したいと組合員一丸となって企画している。当初は交通の便が良い仙台かと考えていたが、議論を重ねていくうちに、今の東北を提供するなら、福島開催も“あり”だと思い、その方向で進めた」とアナウンスされた。候補地として映画などで有名な、いわき市の一大娯楽施設『スパリゾートハワイアンズ』を予定しているので、家族同伴での参加を募っていた。
 
内藤正和副会長による閉会あいさつで、講演会まで休憩となった。

 

「豚に教わった人生を楽しく生きるヒント」テーマに講演会

 
講演会は、講師に㈱埼玉種畜牧場・サイボク(埼玉県日高市)の笹﨑静雄社長を迎え、「豚に教わった人生を楽しく生きるヒント」という演題で行われた。
サイボクは、1946年(昭和21年)にフィリピンの激戦地から帰還した故・笹﨑龍雄氏が、荒廃した国土を目にし「食こそ人間の根本である」と考え、牧場を創業したのがスタートである。現在では、東京ドーム2個分の敷地に、種豚と肉豚の生産を行う牧場、自社牧場産の原料を使ったハム・ソーセージの加工、販売部門、パン工房、レストラン、子豚の見学所、アスレチック、温泉までを有する“完全一貫経営”を特徴としている施設が複合化されている「食と健康のユートピア(=ミートピア)」を経営している。牧場から出る堆肥を活用、地域の農家と提携し、地場産野菜の直売も行っている。
国際的にも評価され、欧州国際食品品質競技会に通算14年、DLG(ドイツ農業協会)においては12 年連続金メダル獲得。受賞メダル数の累計1000個を超える。年間来場者400万人。
 

笹﨑静雄

笹﨑静雄講師

 

懇親会は、岩井澤副理事長の司会で進行し、大谷理事長の歓迎あいさつでスタートした。次に会場内で投票が行われていた『スクリーン・デジタル印刷界』表紙コンクールの表彰が行われた。
乾杯あいさつは、梅田滋専務理事。「埼玉匠組合は創立18年になった。全国大会は今回で2回目。1回目は大宮で、2回目の今回は、浦和での開催ということになった。埼玉は気候も温暖で住みやすく、今でも人口が増えているが、観光地・名勝史跡などが少ない。その分、埼玉匠組合の面々でご接待したい」とあいさつし、歓談になった。
 
会場の一角には、埼玉県酒造組合の協力による埼玉県地酒試飲コーナーが設けられ、途中、和太鼓グループ『すわんど GOLDEN TIMES』による怒濤のライブパフォーマンスがあった。会場のホテルを揺るがす和太鼓の響きは、参加者の度肝を抜いた。
 
宴もたけなわ、近藤浩史全日本スクリーン・デジタル連合会副会長による閉会あいさつで幕を閉じた。
 
 

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