2018年06月21日

アイマー・プランニング㈱(本社・京都市伏見区下鳥羽浄春ケ前町112、井爪大策社長)は6月5日、記者会見を行い、Labによる色彩管理をインキ供給量にフィードバックさせるLCC(Lab Color Control System)、インキツボに混入した紙粉を瞬時に取り除くDReS(Dust Removal System)、IPAなどの薬品類を極限まで減らし高品質な印刷を可能にした光触媒湿し水装置CLW(Chemical―less Water System)の3つの新製品を発表した。いずれも「効率化、印刷品質の安定・向上に貢献する製品」(井爪社長)であり、IGAS2018で初公開する。
 

“色を見える化”した「LCC」

 
アイマー・プランニングは、IPC(インキ・プリセット・コントロール・システム)、AFC(オートマティック・ファウンテン・クリーニング・システム)、AR(エリア・リーディング・システム)、DAS(オンライン濃度自動補正システム)など、オフセット印刷機向けにインキツボ周辺の自動化装置を開発、提供している。
 
新開発したLCCの最大の特徴は、印刷オペレーターが印刷中に刷り物の色そのものを数値で確認できる、“色を見える化”した点である。印刷機から出た印刷物のコントロールストリップを読み取って測色し、その測色値と基準値をタッチパネル上にグラフで表示する。
 
従来のインキ供給量自動制御システムIPCは、インキツボの隙間を一定に保ち、分割された呼出ローラーがインキツボローラーへ接触する長さをコントロールすることでインキ量を調整し、CMYKの濃度をコントロールしてきた。
 

LCC 色彩補正画面

LCC 色彩補正画面


 
これに対してLCCは、ジャパンカラーを基準に、分色測色計でコントロールストリップを測色、LabソフトによりYMC、RGBの基準値と測定値のズレをグラフで見えるようにした。オペレーターは測定値のズレに対して、タッチパネルを指でなぞるだけで、インキツボの隙間が数ミクロン単位で開閉され、基準値にもっていくことができる。
 

紙粉除去システム「DReS」

 
■印刷トラブルの原因を瞬時に除去
印刷中に濃度変化が起きることがあるが、その原因の1つがインキツボへの紙粉などの混入である。隙間に溜まってインキツボローラーにムラが発生、濃度ブレが起こるのである。DReSは、インキツボに溜まった紙粉やインキカスなどの異物を、印刷を止めることなく瞬時に自動除去する世界初の紙粉除去システムである。
しかもインキツボの隙間は数ミクロンの範囲で、元通りの隙間を正確に再現する。従来のような手作業の掃除に要する時間や手間、再開時の損紙を削減し、安定した印刷を最後まで続けられる。
印刷中でもインキツボの開度を1ミクロン単位で自在に設定可能。グラフデータは触らず、インキ膜厚で濃度の調整ができる。また、印刷業務終了時にはインキツボをシャットダウン。インキツボの隙間からインキが垂れるのを防ぐ。
 

光触媒湿し水装置「CLW」

 
■水道水でも高品位な印刷を可能に
CLWは、湿し水を磁気水質処理してカルシウムやマグネシウムを除去し、光触媒で水を微粒子化することで、IPA代替品や薬品類を使わず、水道水または少量のエッチ液だけで従来よりも高品位の印刷を可能にする。また、環境問題やコスト削減などのニーズにも対応する。
 

光触媒による湿し水製造イメージ

光触媒による湿し水製造イメージ


 
CLWの特徴は次のとおり。
①IPA不要。少量のエッチ液で循環水のpHは中性。経費削減とともに環境対策に貢献。
②従来に比べて印刷品質が大幅に向上。
③処理水の自浄作用により、いつも安定した湿し水。
④稼働中の印刷機はそのままで、改造もなく、省スペースで設置可能。

 

 

記者会見は、新製品の開発に協力した㈱シノハラ・ジャパン(静岡県島田市)で行われ、同社の増田静夫副会長、青島寿彦社長、アイマー・プランニングの井爪社長、須賀常雄会長付らが出席、印刷機によるデモも交え、新製品の概要を説明した。
 
井爪社長のあいさつ IGAS2018に出展する新製品は、印刷機のオーバーホールから当社製品の搭載までシノハラ・ジャパンの全面協力により完成させることができた。LCC、DReS、CLWの3つの新製品はいずれも、印刷現場でのムリ、ムダ、ムラの削減、高品質印刷の実現などの課題に対して、非常に効果的で画期的なシステムになっている。
 
IGASでは、4色機をセンターに配置し両サイドにステップを設置するとともに、大型のモニターを配置しどこからでもデモンストレーションが見られるようにする。さらに菊全サイズのデモ機を通路側に配置し紙粉除去のデモを行う。商談スペースも十分に設け、12小間あるブースをゆったり開放的な造りにして、来場者が立ち寄りやすいレイアウトにしている。
 
当社では、今回発表する製品だけではなく、いかにして現場での効率アップを図り、さらなるコスト削減を可能にするか考えてきた。お客さまに当社の製品を導入してよかったと言っていただけるような製品の開発に力を入れ取り組んでいる。実際に印刷に携わっている人の声を聞き逃すことなく、どういったものを造ればお役に立てるのか日々試行錯誤しながら、360度の角度から斬新な発想によりこれまでにない新しい製品を生み出していきたいと考えている。
 
これからの時代は、さらに少子高齢化が進み、労働力は減る一方である。こういった面でも、省人化と高品質を同時に実現可能な当社製品は最善の選択肢になると考えている。
 
 
青島社長のあいさつ アイマー・プランニングの装置を着けた当社の印刷機は15年以上前の機械である。そんな古い印刷機にアイマー・プランニングの装置を着けることによって、これだけのことができるようになるのかとメーカーとして実感している。
 
商業印刷のお客さまは現在、雇用問題や品質向上など様々な問題を抱えている。また、小ロット多品種化がますます進んでいく市場の中で、アイマー・プランニングの装置はこれら問題解決の1つになる、武器になると考えている。商業印刷のお客さまにぜひ活用していただきたい。
 
 

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