㈱ホリゾン東テクノ(本社・東京都江戸川区、佐野作兵衛社長)は5月19日まで、東京・千代田の科学技術館1階展示ホールで「第26回ホリゾン製本システムショー」を開催した。
このショーでは、小ロット生産やバリアブル生産に対応した、デジタル印刷向け後処理機を中心に提案。
デジタル印刷機から出力された印刷物を、ホリゾン製の各種後加工機を使ってさまざまなアプリケーションへと効率的かつ高品質に製作するようすを、デモンストレーションを交え、紹介した。
注目を集めた製品の1つが、デジタル印刷向け書籍自動製本システム「Smart Binding System」のデモンストレーション。
B2判枚葉インクジェット印刷機で表裏12ページ印刷された4種類の印刷物から48ページ+表紙の書籍に、人手を一切介さずに製作するフローを示した。
具体的な流れとしては、紙折機「AFV-566DF Digital」で4枚を順次折ると、折丁ブロック集積装置「BBS-40」へコンベア搬送。
そこで4つの折丁を重ねてから天と地を仮糊付けし、ふたたびコンベアで搬送して本身給冊装置「BBF-480」を経由してから製本機「BQ-480」へと自動投入。
製本されて排出されたものは、コンベアによって三方断裁機へと送られ、最終製品として仕上げられる。
製本機や断裁機に入る前のコンベア上で、断裁代にあらかじめ印字したバーコード(製本情報データ)をセンサーで読み取ることで、1部ごとに各機械の自動セット替えをすることもできるので、連続的にバリアブル製本処理を行うことも可能となる。
そのほかには、デジタル印刷機で印刷12ヶ月分の卓上カレンダー(1枚の用紙に12面付したもの)をシートカット&クリーサ「SmartSlitter」で12枚に切るとともに、別工程ではデジタル印刷機で出力した卓上カレンダー台紙をロータリー式ダイカットシステム「RD-4055」で抜き加工し、それらを組み合わせたカレンダー製作を披露。
さらに、A4E(横綴じ)への対応や折丁の断裁代に印字したバーコードを読み取ることで全自動セット替えをする機能を新たに搭載したペラ丁合鞍掛け中綴じ製本システム「StitchLiner MarkⅢ」での中綴じ製本などにも来場者の興味が集まった。