2018年05月14日

“サラリーマン”卒業生を中心にした、文芸活動を嗜む人たちのグループ「企業OBペンクラブ」(会員70人)が今年の秋で創立30周年を迎える。1989年に活動を始め、5年後に同人誌「悠遊」を創刊。年に1号ずつ刊行し、25号に達した。A5判172ページの堂々たる冊子だ。
 

▼25号のテーマは「われら高齢世代」。「81歳と18歳の違い」から始まる――。①世間のことを何も知らないのが18歳/何も覚えていないのが81歳②心が脆いのが18歳/骨が脆いのが81歳③恋に溺れるのが18歳/風呂で溺れるのが81歳④偏差値が気になるのが18歳/血糖値が気になるのが81歳⑤道路で爆走するのが18歳/逆走するのが81歳⑥自分を探しているのが18歳/皆が探しているのが81歳。――テレビ番組「笑点」に淵源のあるらしい対照を示し笑い飛ばす。
 

「悠遊」25号

「悠遊」25号。絵は「江の島の卯月波」(首藤静夫)


 
▼クラブ名のPENには、ポエット、エッセイスト、ノベリストのP・E・Nだけではなく、企業・団体での永年の経験で培われた多様性、人間性溢れる個性「パーソナリティ」、智や美に加え変化をも感じ取る感性「エモーション」、人と人との関係を創り出す繋がり「ネットワーク」の意味も籠められている。
 
▼そうした力はウェブサイトにも遺憾なく発揮されている。「800字文学館」、エッセイ・コラム、俳句・川柳、「フォト句」等々卒業生の活動とは思えない充実ぶりだ。紙かネットか、などというおよそ空疎な思考とは無縁の集まりだ。
 

(凧)

 

日本印刷新聞2018.5.14付
 
 
http://www.obpen.com/
 
 
 
 

 

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