平成30年春の叙勲において、経済産業省推薦で、印刷産業から大野亮裕全日本製本工業組合連合会会長・東京都製本工業組合理事長・二葉製本㈱顧問が旭日小綬章、藤井治夫宮城県印刷工業組合理事長・㈱東北プリント代表取締役が旭日双光章を受章した。大野、藤井の両氏は5月10日午後1時から東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京地下2階「コンベンションホール」で開催される伝達式で勲章の伝達を受けたのち、皇居に参内して天皇陛下に拝謁する。
旭日小綬章
大野 亮裕氏
全日本製本工業組合連合会会長、東京都製本工業組合理事長、二葉製本㈱顧問。明治大学政治経済学部卒。
平成6年5月に東京都製本工業組合理事に就任以来、副理事長を経て、平成24年5月から理事長を務める。
全国組織では、平成12年5月に全日本製本工業組合連合会理事に就任以来、副会長を経て平成24年5月から会長を務める。現在、日本印刷産業連合会常任理事、東京都中小企業団体中央会常任理事(税務委員長)も務める。
大野氏は会長就任後、製本業の新たなビジョンの策定を提案し、平成25年5月に新ビジョン作成委員会を立ち上げ、平成26年2月に「新製本産業ビジョン2018」を完成させた。新ビジョンは、5つの変革ストーリーを提示したが、小規模企業でもビジョンに沿った企業変革ができるように『実践手順書』を用意した。また、普及説明会などを通じて、組合員への普及推進を図り、新たな製本需要に挑戦する企業を生むなど、製本業の振興発展に貢献した。
この功績により、平成26年と28年に経済産業大臣表彰(商工組合等功労者/全製工連60周年役員功労)、27年に東京都功労者表彰(産業振興功労)を受ける。
昭和21年12月8日生まれ、71歳。
旭日双光章
藤井 治夫氏
宮城県印刷工業組合理事長、全日本印刷工業組合連合会常務理事、㈱東北プリント代表取締役。東北学院大学経済学部経済学科卒。
平成2年5月に宮城県印刷工業組合理事に就任以来、常務理事、副理事長を経て、平成24年5月から理事長を務める。平成24年から東北地区印刷協議会会長、全日本印刷工業組合連合会常務理事も務める。
この間、デザイングランプリTOHOKUでは、若手育成の登竜門化と公開審査会のリアルタイムWEB配信による勉強の場の広域提供と同コンテストの認知度向上を行った。
SOPTECとうほくでは、プレゼンテーション参加者を大幅に増加させて印刷産業界を活性化させた。
労働安全衛生研修会では、研修参加対象を拡大して印刷業界全体での健康障害防止と法令遵守を啓発した。
震災からの復旧復興では、中古印刷機器などの搬入体制を整え、組合員事業所の顧客離れを防ぐことにより倒産廃業を防いだ。
また、全印工連では、豊かな経験と高い先見性を活かして平成25年発表『印刷産業成長戦略ビジョン2013』と28年発表『全印工連2015計画』の2つの提言書の策定に主要メンバーとして尽力した。
これらの功績により、平成15年と25年に宮城県知事表彰(技能検定功労、産業功労)、28年に東北経済産業局長表彰(組合振興功労)を受ける。
昭和23年2月28日生まれ、70歳。