2018年03月28日

凸版印刷㈱は、次世代2次電池「エクセルギー電池」による電力インフラの開発・製造を手がけるエクセルギー・パワー・システムズ㈱(本社・東京都文京区)と、2018年2月9日に資本業務提携を締結し約5億円を出資、エクセルギー電池事業の共同推進に合意した。凸版印刷は同電池向けに、印刷技術を応用して独自開発した電極を提供しており、同提携により、凸版印刷は次世代2次電池事業に本格参入する。
 
エクセルギー電池とは、凸版印刷が独自開発した専用電極を用いてエクセルギー社が開発した、一般的な2次電池の約100倍となる200C以上の急速充放電が可能な次世代2次電池である。同電池を開発したことにより、従来常用電源からの大電力供給が必要だった医療機器や、一般的な2次電池では実現が困難だった高出力の回生電力の充電を活用した重機などに、同電池を利用できる。
 

凸版印刷とエクセルギー社はエクセルギー電池について、2018年4月からサンプル出荷を開始するとともに、2020年度に量産を始める予定でいる。両社は同事業により、高出力のパワーが生み出す新しい省エネ型インフラの実現を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
 

凸版印刷が独自開発した専用電極を用いたエクセルギー電池

凸版印刷が独自開発した専用電極を用いたエクセルギー電池


 
世界的なモバイル需要の拡大にともなって、小型・薄型でエネルギー密度の高いリチウムイオン電池を中心に2次電池市場が急速に伸張しており、2025年には9兆円を超えると推測されている。さらに電気自動車など環境対応車向けの需要が急拡大しているのが実情である。
車載向けでは、パワーと出力時間とを兼ね備えたニッケル水素電池やリチウムイオン電池などが主流となっており、フォークリフトなどの重機は、充電時間が8時間程度掛かることから稼働率を上げるために複数台用意する必要があった。また、従来の2次電池は電池内部の放熱に時間がかかるため、温度上昇による電池の劣化防止にも課題があった。
 
エクセルギー社は、2011年に設立された東京大学発のベンチャー企業で、水素を利用した蓄電池や燃料電池の開発・製造・提供を行っている。凸版印刷はエクセルギー社が設立された2011年から、これらの課題を解決する次世代2次電池として、エクセルギー社とエクセルギー電池の共同開発ならびに事業化に向けた実証を推進してきた。連続的に急速充放電が可能で耐久性の高い次世代2次電池の開発に目処が立ったため、資本提携し、事業化を共同で進めていくことに合意した。
 
 

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