2018年03月14日

印刷業の後継者育成をサポートする、唯一の印刷専門学校である学校法人日本プリンティングアカデミー(JPA、花井秀勝理事長、猪股康之学校長)は、3月2日、東京・文京区小石川の同校で第40回卒業式を行い、父兄、学校関係者らを招いて、卒業生4人を祝福した。  
 

猪股康之学校長(中央)と卒業生

猪股康之学校長(中央)と卒業生

 

第1部「卒業課題プレゼンテーション」では、猪股学校長が、「私は卒業式というのが苦手で、今、祝福と惜別の感情が交錯している。これから卒業課題プレゼンをしてもらうが、今年の卒業生は優秀なので、自由テーマにした。JPAの1年目の教育目的は広く学ぶ、多様性を受け入れる力を養う、ということであるが、これは印刷技術の面白さ、可能性を感じてほしいというのが目的である。ぜひ聞いていただきたい」とあいさつした。

 

その後、卒業生4人と進級生2人によるプレゼンが行われた。
 
第2部「卒業式」では、祝電が読まれた後、花井理事長が式辞をこう述べた。
 
「昨年6月に理事長に就任して、私にとってはじめての卒業式になる。現在、マーケットの環境、人間の働き方などが変化している。変化が始まったのは、わずか20年ほど前からである。インターネットが出現し、何でも簡単に調べられる時代になった。これは素晴らしいことである反面、情報公開が非常に重要になってくる。情報公開が重要であるということは、コンプライアンス、ガバナンスが重要な要素になる。私たち印刷業界で未だにホームページをもっていない企業が多数存在する。これは今後企業としての方向性を問われることになっていくと思われる。そんな中、今年の『伝説の40期生』は優秀な方々ばかりで、面白いアイデアも次々にわいてくると思う。
私は札幌市内の大学で学生による企業化プログラムを作っている。大学3、4年生の年代で、自分で企業を起こそう、いわゆるイノベーションを起こそう、というのがこれから日本の企業にとって重要ではないかと思っている。卒業生、進級生は、自社の設備、自社の人材をどのように利活用していくのか。今までとは違った側面を見ていく視点で、新しい展開を進めてほしい。印刷業界も人材が不足している。地方ではオフセットのオペレーターがいない、デジタル印刷機のオペレーターがいない、クリエイターがいない、グラフィックはできるけれどウェブやソーシャルが作れないなど、私たちの環境は、仕事はあるが受注ができず、タイミングを逃しているのが実情ではないかと思っている。だから、学校教育においてもインターネットの利活用をしていきながら、新しいビジネスモデルを教育・指導していきたいと思っている。卒業生においては、これから自社に戻って学んだことを実践で、実行してもらいたい」
 

花井秀勝

花井秀勝理事長


 
猪股学校長が4人の卒業生1人ひとりに卒業証書を手渡し、次に2年次に進級する2人に修了証書が手渡され、さらに記念品も贈られた。
 
進級生からの送辞、続いて卒業生から「すったもんだがあったが、この6人だからこそ乗り越えられた」と答辞があった。
第3部「祝いの会」は、田中信一副学校長の乾杯の発声ではじまった。クイズ大会、卒業生から猪股学校長への色紙、花束贈呈など、卒業生は残り少ない時間を楽しんだ。
 
第40期卒業生は次の4人(敬称略)。
 
〈経営別科1年制〉
岩城智洋(岩城印刷㈱・茨城)、工藤晃鷹(一日市印刷・秋田)、斎藤透(㈱エンジュ・新潟)、古居大樹(安城印刷㈱・愛知)

 

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