2018年03月05日

新聞に触れている人は89.1%に達することが、日本新聞協会広告委員会が2月21日に発表した「2017年新聞オーディエンス調査」の結果により明らかになった。同調査は新聞・新聞広告の接触状況や評価を尋ねるもので毎年、11月に実施される。

 

メディア環境の変化に伴い、新聞の接し方にも変化が生まれている。さまざまな目的や状況に応じて不定期に新聞を読んだり、SNSで拡散された新聞記事・広告を目にしたりする新しい接触の形も出てきている。そこで同調査では新たに、新聞を定期購読しているかどうかに限らず、新聞に何らかの形で接触する人全体を「新聞オーディエンス」と定義した。

 

「新聞オーディエンス調査」では、各メディアの接触状況や印象、広告メディアとしての評価を聞くとともに、新聞オーディエンスがどのような層で構成されているかを調べた。

 
調査結果のポイントは次のとおり。

 

◇何らかの形で新聞に触れている人は約9割
新聞に毎日接触する「エブリデーオーディエンス」は50.6%、月1回以上の頻度で定期的に接触する「マンスリーオーディエンス」は68.2%だった。定期的ではないものの、何らかのきっかけで新聞に接触する人は20.9%で、調査ではこの層を「拡張オーディエンス」と名付けた。これらを合計すると、何らかの形で新聞に触れている人は全体の89.1%に上る。

 

◇普段は新聞を見ないという人の6割が実は「拡張オーディエンス」
普段は新聞を「まったく見聞きしない」と答えた人は、全体の25.0%だった。しかし、機会や場所などを挙げて尋ねたところ、このうち6割の人が「新聞に触れることがある」と答えた。これに「月に1回未満」は見聞きする人を合わせた20.9%の層を、「拡張オーディエンス」と名付けた。

 

拡張オーディエンスが新聞に接触する機会で多かったのは、「災害があったとき」(48.2%)、「大きな事件・事故があったとき」(46.2%)、「見出しに引かれたとき」(23.5%)などで、タイムリーに記事を読むためのものが上位にきたが、「スポーツの大きな世界大会のとき」(15.1%)、「オリンピック・パラリンピックのとき」(12.4%)など広告が盛り上がるタイミングでの接触もあることが分かった。接触する場所は「実家・親類宅」(31.5%)、「自宅」(26.7%)、「職場」(19.9%)が上位となった。

 

拡張オーディエンスの平均年齢は38.4歳で、毎日読む人より約20歳若いという結果が出た。「ネットで欲しい情報を見つけられる」(76.5%)、「ネットの情報は発信元を確認する」(30.3%)という人が全体よりも多いことが分かった。

 

調査では、この層の特性に合わせて新聞とネットを活用すれば、両者のメリットを生かした訴求効果が期待できるとしている。

 

◇新聞の印象は「知的」「教養を高める」「地域密着」
新聞やテレビ、インターネットなど各メディアへの印象・評価を尋ねたところ、新聞は「知的である」(48.7%)、「教養を高めるのに役立つ」(46.4%)、「地域に密着している」(42.7%)、「就職活動の重要な情報源である」(36.0%)などの項目で、他メディアよりも高い評価を得た。

 

◇「知るきっかけ」「興味を持つきっかけ」としての新聞広告
各メディアの広告の機能について尋ねたところ、テレビCMや新聞広告をはじめとするマス広告は、「知るきっかけになる」「興味を持つきっかけになる」などが他メディアよりも高く、注意・関心を引く役割を果たしていることが示された。また、新聞広告は、「地域や地元の情報が多い」「ゆったりと広告を見聞きできる」などの項目で評価されており、自分にあったタイミングでじっくり情報を得られるという新聞のメディア特性が出ている。

 

 

 

 

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